1. 鈴鹿山脈/登山日記
  2. 山麓徘徊
  3. 油日まつり・奴振り

油日まつり・奴振り

油日神社

2026年5月1日、朝から雨の金曜日、5年に一度、油日まつりで「奴振り」が披露される日だ。前回は新型コロナウイルスの疫禍で中止されたので、10年振りの奴振りとなった。しかし、油日神社(滋賀県甲賀市)へ到着すると小雨になったが傘なしではおられない。

こんな天気だが観光客は多い。既に人混みで楼門前の表参道へは近寄りがたい。仕方なく楼門横の回廊の軒下で待つと、予定時刻を少し過ぎた10:40頃に「長持奴」の謡が表参道から聞こえたが、人混みと傘で様子は見えやしない。

写真1 長持奴(油日まつり・奴振り)写真2 油日まつり

諦めて回廊内の拝殿付近で待つと、御神輿の担ぎ手が集まった楼門内へ「長持奴」6人が「頭殿御用」とある長持ちを担いで入ってきた。しばらく足を高く上げる所作をして練り歩き、続いて日本髪を結った奥さんと娘2人、さらに「挟箱奴」4人、「毛槍奴」2人など入ってくる。挟箱や毛槍は雨除けがされている。

御神輿2基が据えられた拝殿で儀式が行われ、御神輿の引き出しとなった頃には雨が止んだ。神社の外へ出て、西側の油日会館付近で待つ。予定では行列は会館前を西へ進む。

写真3 御神輿(油日まつり)写真4 長持奴(油日まつり・奴振り)
写真5 挟箱奴(油日まつり・奴振り)写真6 押え(油日まつり・奴振り)
写真7 長持奴(油日まつり・奴振り)写真8 行列(油日まつり・奴振り)
写真9 挟箱奴・毛槍奴(油日まつり・奴振り)
写真10 押え・騎馬(油日まつり・奴振り)
写真11 行列(油日まつり・奴振り)写真12 騎馬(油日まつり・奴振り)

最初に来たのは「油日大明神」などの旗を持つ一団。続いて鳳凰を乗せた御神輿、続いて宝珠を乗せた御神輿が続く。何故に御神輿は2基なのか。渡御の帰路には祭神三座のうち白鬚神社(猿田彦命)へ立ち寄るので、岡象女命と油日大神なのか。

しばらく間を置いて、奴振りの行列が来た。総勢250人の大行列とのことで、「長持奴」、先程の奥さんと娘2人、「挟箱奴」と「毛槍奴」、後尾に「押え」の奴2人が続く。最後尾は馬に騎乗した神職3人だった。

正午前には油日会館前を行列の全てが通過した。この行列は甲賀駅近くの御旅所(列結野)まで行き、甲賀駅(大原市場)、油日駅(上野)を練り歩いて、油日神社への帰着は18時になる。天気が良ければ油日岳へ登山して、油日神社で待つ予定だったが、本日はこれにて終了とする。

甲賀歴史民俗資料館が開放されていたので入館した。参観者多数。白洲正子の書籍で写真を見た「ずずい子」様は意外と大きい赤ん坊サイズ。もっと大きいものがあるけれど。

余野公園

県境を跨ぎ、三重県伊賀市の余野公園へ立ち寄った。例年のヤマツツジの季節だが花が少ない。散ってはいるが地面の花はそんなに多くはない。ツボミは残っているが多くない。咲いている花も多くない。

ヤマツツジ以外のツツジも花が少ない。駐車場周辺のツツジは剪定時期が良くなかったのか、ほとんど咲いていない。今年、自宅周辺の市街地のツツジは自然の状態ではないにしても、花の数は平均以下のように思う。四月の平均気温は平年より高かったが、全てが早咲きして散ったとは思えない。

写真13 ヤマツツジ(余野公園)写真14 うつくし松(余野公園)

ツツジの間を歩いていると「余野公園のうつくし松」という案内板があった。広場にはそれらしいマツがある。垂直の幹から枝が水平に四方八方へと突き出す普通のマツとは姿が違う。滋賀県湖南市の「平松のウツクシマツ自生地」を見物したいと思っていたが、意外な出合いだった。クローンの育成作業をしているとのこと。案内板の設置は2026年3月吉日とあった。

(作成 2026.05.03)