愛岐トンネル群・高座山
中央線の定光寺駅から愛岐トンネル群と高座山(たかくらやま、194m)を歩いた。公開日が重なった土曜日に両方を歩いたが、何れも大変に盛況だった。
- 登山日
- 2025年11月29日土曜日
- ルート
- 定光寺駅-愛岐トンネル群-玉野御嶽神社-高座山(航空自衛隊高蔵寺駐屯基地)-高蔵寺駅
定光寺から鈴鹿山脈を見る
愛岐トンネルの公開は9:30からなので、早めに定光寺駅に到着して定光寺へ立ち寄った。寺へ向かう県道の日陰では既に紅葉は落ちており、定光寺内の紅葉もほぼ同様だ。境内のイチョウは黄色い葉を落とし始めている。

定光寺の駐車場は南側の展望が良い。右は午後に登る高座山、左端には名古屋駅の高層ビル群と東谷山。中央左には御在所岳と鎌ヶ岳が見える。右端には養老山地の上に竜ヶ岳や藤原岳らしいものが見えた。(Z50、フルフレーム換算75mm相当)

同じく望遠にて。王子製紙の煙突の左上に鎌ヶ岳。遠方からでも鎌ヶ岳は良く目立つ。鈴鹿山脈も良い天気だ。(フルフレーム150mm相当)

更に望遠にて名古屋駅の高層ビル群。撮影時刻は8:35。日の出から既に2時間が経過している。ビル群の右側は野登山か。(フルフレーム375mm相当)

定光寺から日当たりが良い定光寺公園の正伝池に下りた。池周辺の紅葉が良い。この公園に自動車を置いて定光寺駅方面へ向かうハイカーは愛岐トンネル群へ行くのだろうか。定光寺駅へ引き返した。
愛岐トンネル群入口、
玉野御嶽神社、
高座山、説明:地図表示について
愛岐トンネル群
定光寺駅へ戻れば、公開期間の初日ではあるが既に入場待ち行列(9:10)が出来ていた。しばらく待つと開場時刻の10分前くらいから行列が動き始める。入場料100円を支払い、道路から高い位置にある廃線跡へ狭い階段(9:27)を登れば目前に最初のトンネル(3号トンネル)が現れた。
旧中央線の廃線跡である「愛岐トンネル群」は、文化庁の登録有形文化財とのこと。庄内川沿いにあり、現在は愛知・岐阜県境までの四つのトンネル(1.7km区間)が公開されている。公開は期間限定(11月29日~12月7日)で、この時期は紅葉が良いらしい。







見学者で混雑する廃線跡を歩き、公開区間の最後にある6号トンネルの北口に出た。ここまで、場所によっては通路が狭く、また紅葉が良い場所には人溜まりが出来ている。
6号トンネルは長くて暗く、路面は線路跡らしく砕石で歩き難い。照明は「妖怪隧道」のものだけで暗いので、携帯電灯なしでのトンネル通過は無理だ。そのためか付近の来場者は少なくなった。





引き返して5号トンネル南口からは混雑を避けて、しばらくの間、廃線跡に沿う玉野古道を歩いた。庄内川側の廃線より低い位置にあるので、廃線下にある暗渠(レンガ造りの水路)へ入ることが出来る。


ここは庄内川の渓谷なので早い時刻には日陰だ。戻ってくると太陽が昇り、明るくなって紅葉が映えた。もう少し遅い時刻の方が紅葉見物には良いかも知れない。帰路は別ルートで行列した道路(10:43)へ下ろされる。
高座山の公開日の都合で土曜日になったが人出が大変に多かった。次の機会があるなら平日だろう。
高座山
東海自然歩道へ入って、ネコ多数の玉野御嶽神社(11:08)に立ち寄った。神社前の広場などには、羨ましくも独占状態でヒザの上にネコを休ませる人、ベンチ周辺でネコに構われている数人の人々など。モフモフしたネコの魅力には抗いがたいが、13:00に入場締め切りの高座山へ急ぐ。
高座山は航空自衛隊の高蔵寺駐屯基地内にある。この基地は弾薬庫なので一般見学向きではないのだけれど、年に一度、「高座山ハイキング」で公開されている。





登山ルートは高座山山頂の建物まで続く広い車道だ。正門(11:50)から山頂にある建屋の屋上(12:26)まで、家族連れと歩く車道の両側は樹木で覆われ、弾薬庫はチラリと見える程度だった。
屋上からは名古屋方面の展望が抜群で、鈴鹿山脈から伊吹山まで良く見える。残念ながら指定コース外へ出られないので、敷地外の直近にある高座神社と磐座へは行けない。
帰路は分屯基地の正門(13:19)を出発して高蔵寺駅(13:55)まで歩いた。定光寺駅のプラットホームからは乗客整理の音声が聞こえていたけれど、名古屋行きの普通電車は混雑してはいなかった。何処かと違って連結車両が多いので無問題か。愛岐トンネル群の日照時間を考慮すると、高座山 → 愛岐トンネル群の順が良かったかも知れない。遅い時刻は、とても混雑していそうだが。