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早川酒造部

2024年2月11日、近鉄ハイキングで三重郡川越町の早川酒造部を訪ねた。

ルートは名古屋線の伊勢朝日駅から朝明川下流の福崎橋南詰にある早川酒造部へ向かい、となり駅の川越富洲原駅へ戻るもの。所要時間は2時間30分ほどだった。

ルート
伊勢朝日駅-浄泉坊-朝日町歴史博物館-若松園-早川酒造部-山武食品-川越富洲原駅

浄泉坊・朝日町歴史博物館(JR朝日駅周辺)

伊勢朝日駅で受付開始(9:20)の約10分後に入手したハイキング地図には No000401 とある。それくらいの参加者が先行しているのかも知れない。

朝日町役場と朝日小学校の円形校舎の間を抜け、広い道路に出ると信号機に気を取られるのか、ほとんどの参加者は直進していくが、集団を離れて地図にある浄泉坊に入った。桑名松平家の奥方の菩提所とのことで三葉葵の紋があり、参勤交代の大名は門前で頭を下げたのだとか。同様の話があちらこちらにあるような。現在は浄土真宗本願寺派。

写真1 浄泉坊写真2 朝日町歴史博物館

朝日町歴史博物館の公園からは伊勢湾方向の展望が良い。撮影禁止とある博物館の常設展示へ入ると、縄生廃寺から出土した舎利容器が置かれている。現物はドイツの展示会で破損した重要文化財だったはず。

写真3 稲垣酒造場

JR朝日駅に停車して動かないディーゼル車を右に見て、やたらと長い踏切待ちを強いられた。そのあいだに、お茶を振る舞っている和菓子屋・若松園の南に見える稲垣酒造場の写真など。現役のお蔵だが、ここの蔵開きを知らない。

早川酒造部

写真4 竜ヶ岳、藤原岳

指定コースは、川越高校の南側を通過して朝明川を南へ渡るのだが、朝明川北側の左岸堤防道路を福崎橋を目指して下流へ歩く。その福崎橋北詰には平田酒造があったはずだが、廃業後はそれらしい施設は見当たらない。

福崎橋から見る竜ヶ岳、藤原岳が白い。橋を南に渡れば目的地の早川酒造部だ。

写真5 早川酒造部
写真6 早川酒造部写真7 早川酒造部
写真8 早川酒造部写真9 早川酒造部
写真10 早川酒造部写真11 早川酒造部

場内は大盛況。よく見る蔵開きの風景があった。抽選、酒の直販、軽食の販売。何故か赤十字のテントがあり、近隣の作業所の生産品販売をしている。

変わったところでは、コンサートの表示に従いヤブタを右に見て酒蔵内へ入ると、細長い通路奧に舞台があり歌と楽器の音が聞こえる。しかし、さすがに混雑しており様子は見えない。そして、案内にあった「きき酒師の漫才師来場」は良く分からない。中小規模の酒造場での蔵開きでは、こんな催し物は初見かも知れない。

高松八幡神社

早川酒造を出て南へ向かうと八幡神社がある。道路から奥にあるので入れば綺麗に整備されており、本殿の右には竜神の小祠があった。

写真12 高松八幡神社

調べると、この竜神さまに係わる雨乞いの話が出て来た。三重県のサイトにある「竜宮池」によれば、高松海岸の沖に棲む竜神に雨乞いするため海へ入ったのだとか。雨乞いといえば、神社へ行くとか、山で火を焚くとか、太鼓踊りをするとか、或いは池をかき混ぜるとかはあるけれど、海へ行くというのは知らなかった。

また、拝殿前の「しんばしら」は、足上げ祭りでこの柱の周りを押し合いへし合いしながら廻るものらしい。これも三重県のサイトにある動画を見ると、何故、こんなことをするのかと思う風変わりな伝統行事だ。

国道一号沿いで山武食品の小綺麗な直売所を覗き見て川越富洲原駅に到着した。酒蔵に腰を据えて動かないのか、乗車客は少なかった。

(作成 2024.02.12)