油日神社・大宮ごもり
油日神社 2020.09.13
油日神社に到着したのは夕刻。新型コロナウイルスの流行で多数の行事が中止だが、祭礼ばかりは何処でも規模を縮小して奉仕されている。「大宮ごもり」も同様なのだろう。静かな楼門内には氏子が少数のみ。祭礼開始の気配がないので神社周辺を徘徊すれば、稲刈りが終わったばかりの水田から稲藁の匂いがした。
十九時過ぎに拝殿で祭礼が始まる。余所者の徘徊は憚られるので門外で待つと半時間で終了。灯明の点火が始まったので楼門内に入った。油を満たした小皿に「岳ごもり」の行事で採火された炎が灯され、この炎が消えぬように当番の人が御守りをする。時折、雨が落ちてくるが無風。それでも炎が消えるので再点火したり、油をつぎ足したりと忙しい。古き神様の祭りだが回廊に設置された電気照明が明るく、健全で開放的な気分が支配している。本殿に参拝し、二十時頃に油日神社を辞した。












(作成 2020.09.14)