近江:三上山(近江富士)
御上神社から三上山(近江富士)を表登山道、裏登山道で往復した。下山後、琵琶湖畔まで移動して琵琶湖博物館と草津市立水生植物公園に入館した。
- 登山日
- 2026年10月23日金曜日
- ルート
- 御上神社-表登山道-三上山-裏登山道-御上神社
御上神社
御上神社にある国道8号沿いの駐車場に自動車を置いた。平日だが駐車率は七割くらいあり、登山者らしい人の姿がある。奥にも広い駐車場があるようだ。
拝殿前から参拝し、国宝である本殿の裏へ廻ると、ここにも小さな賽銭箱が置いてある。裏詣りの賽銭箱はあまり見たことがないが、神様に一番近いと書いてあった日野町の馬見岡綿向神社ほどに露骨ではない。
社務所で入山初穂料を納めて道中安全守を受け取った。これはセルフサービスで、窓口に置かれた三宝(お供え台)に初穂料の500円玉を置き、木札(道中安全守)一枚を取り、日付のスタンプを自分で押す。日付が分かる領収書のようなものだ。裏面には「道中安全」とあり、これをザックにぶら下げて出発した。天気は昨夜の天気予報が外れて曇り空だ。



国道の東の林に石碑があり、東側へ廻り込むと、昭和大禮大嘗祭の「悠紀斎田記念碑」とある。昭和天皇が即位したときの大嘗祭(特別な新嘗祭)に使用する新米を収穫した水田跡が石碑の前にあった。
大嘗祭のふたつの斎田、悠紀斎田(東日本)と主基斎田(西日本)は占いで決められるが、大正天皇の悠紀斎田跡が岡崎市にあり、十年ほど前には御田植え祭りや、収穫米による日本酒「萬歳」の醸造で盛り上がっていた。土山宿の白川神社でも古い時代の悠紀斎田の記念碑を見た記憶がある。田んぼ道を歩いて登山口へ向かう。
地図の大きさ:600×150 600×500 説明:地図表示について
赤線:登路、紫線:下山路、
:表登山道ゲート、
:二越、
:割岩標識、
:奥宮、
:東の祠(八大龍王社)、
:裏登山道ゲート
この地図は、GPS(Garmin eTrex32x)で取得した軌跡を編集して国土地理院の地形図に重ねて表示したものです。
三上山
獣害対策のゲートを通過して表登山道の石段を登る。裏登山道からの道が右側から合流すると石段は立派になり、石灯籠が残る平坦地に上がった。妙見堂跡らしい。調べると、妙見堂は1995年に麓へ移転し、後継者がないために2024年に廃寺になったとのことだ。

次いで「二越まで20m」の標識があるので行くと、展望は石山寺辺りから比叡山までに限られ、曇り空なのでスッキリしない。先月に鎌ヶ岳(鈴鹿:鎌ヶ岳 2026-09-05)から遠望した大津市の方が分かりやすいくらいで、写真に写り込んだ正体不明のものを解明するには視界不充分だった。


黄色い土から黒土に変わって勾配が増し始めると割岩の標識があった。割岩は迂回できるが、岩の間の狭い隙間を通過できるらしい。行けば、入り口の足場が悪いけれど、ザックを片手に難なく通過できた。出口で振り返って隙間の写真を撮った。


勾配が増して、大汗で岩が多い道をひたすら登る。場所によっては足場が良くなくて手摺りが用意されており、後方に展望があるが見ている余裕がない。ようやく、鳥居、奥宮、そして鳥居の前に磐座がある山頂に達した。ただ、展望は期待したほどには広くはなく、石山寺の左付近が見えているのだろうか。ここで登山者4人と出合っている。
下山のために裏登山道を歩くと八大竜王社から下り勾配が始まる。展望はなく、表登山道に比べると勾配は緩やかで岩も少ないが、少々砂利っぽいので足下に気を使う。年寄りグループに道を譲られるなど、3組8人ほどの登山者と出合って獣害対策ゲートを通過すれば舗装道に出た。天保義民の祠と石碑があり、その前は自動二輪と自転車の専用駐車場になっている。御上神社の駐車場に戻ると、いまから出発の登山者にも出合った。
御上神社から往復2時間余り、標高差330mほどなので少々物足りないが、午後に予定を入れるには都合が良かった。
行程表
| 10:05 | 御上神社、出発 |
| 11:17 | 山頂・奥宮(11:17-11:27) |
| 12:28 | 御上神社、到着 |
琵琶湖博物館と草津市立水生植物公園
自動車で琵琶湖博物館へ移動した。小学生の遠足や年寄りの団体など、それなりの数の見学者がある。展示は特別展と、常設展示のA、B、Cの三室、そして淡水魚を主とした中規模な水族館などだ。


A室の入り口には花崗岩や玄武岩、泥岩、それに湖東流紋岩などの岩塊が置かれているが、琵琶湖が伊賀市の大山田付近から現在地へ移動した時期より遙か昔の湖東コールドロンの展示は見つけられなかった。
地質図を見ると三上山には付加体(チャート)とあり、火砕流を成因にする湖東流紋岩ではない。地質図は何故にちぎり絵のようなのか、凡人には理解し難い。


近隣の草津市立水生植物公園・みずの森へも入場した。アクアリウム(温室)の中央には熱帯スイレンの水槽があり、場所によっては水面が高い位置にあるので、横方向から間近にスイレンの花を見られて良い。
この水槽の近くにムユウジュ、サラノキ、そして鉢植えのインドボダイジュ(仏教三霊木)がある。以前、サラノキが咲いたらしいが、代替わりしたのか開花を聞いていない。屋外ではオニバスの花が咲いており、遠方には分かりやすく三上山が見えた。
16:50に水生植物公園を出発し、関宿(道の駅)での短時間の休憩1回で、下道を通して四日市の自宅まで2時間50分を要した。湖東・湖南はしばらくの間、行動範囲にしたいのだけれど、距離的・経費的に難しいものがある。