鈴鹿山脈/登山日記/美濃:金華山 2026-05-06

  1. 鈴鹿山脈/登山日記
  2. 山行記録
  3. 2026年5月6日

美濃:金華山

金華山は何時でも登れると思っていたが、岐阜公園の周辺にある個人運営の美術館などが安定に運営されているうちにと思い、連休の最終日に岐阜公園へ出掛けた。

岐阜公園から金華山(岐阜城)へ登り、下山後に正法寺、円空美術館、名和昆虫博物館などを見て歩く市内観光の1日になった。

登山日
2026年5月6日水曜日
ルート
馬ノ背登山道-金華山-百曲がり登山道

金華山

岐阜駅を出ると傘が欲しくなる程度に細かい雨が降っていた。降水確率10%だったが思うようにはならない。国道沿いのアーケードは柳ヶ瀬を過ぎると途切れるが雨も止んだ。立ち寄った伊奈波神社では手水舎の近くでリスらしいもの三匹が走り回っている。

写真1 岐阜公園・三重塔写真2 馬ノ背登山道

岐阜公園に入り、めい想の小径(水手道)の登山口から金華山を登り始める。途中、三重塔の案内があったので行くと、岐阜市が大正天皇の御大典記念に大正6年(1917)に建立したものと説明板にあった。綺麗だが場違いな感じだ。

戻って登れば伊奈波神社旧蹟で馬ノ背登山道が分岐するが、年寄りと幼児は登れないとの警告がある。馬ノ背登山道へ入ると木の根と岩の急勾配になり、先行する登山者のお尻を見上げることになった。電柱があるのでそのような用途の道なのか。登山者が多く、ときに進めなくて立ち止まるが、分岐から35分で岐阜城前の山頂部へ飛び出した。久し振りの大汗になった。

写真3 岐阜城
写真4 岐阜城

岐阜城を見上げる。この規模の城を狭くて険しい山頂によくも築けたものだ。混雑する岐阜城へ入り、コンクリ階段を登って最上層から眺めるが、見覚えがあるのは一宮市の138タワーくらいで遠方は霞んで見えない。

岐阜城は間もなく改修工事で入場できなくなる。既に一部の登山道は工事で分断されて岐阜城へ入れない。

写真5 金華山展望台から

城を出て、行列が出来ているレストランを右に見て屋上の金華山展望台へ上がった。背後に城を見上げることになるが、ここも展望が良い。あのカクカクと動く感じのライブカメラ(Youtube)らしい装置を確認してから、狭い道を金華山ロープウェーの乗車待ち行列に沿って進み、リス村を左に見て登山道へ入った。

大手道を下山するつもりだったが、地形図にある階段道が現れない。人混みの待ち行列で入口を見誤ったようだが、引き返したくはないので迷い込んだ百曲がり登山道を下った。馬ノ背登山道より人は少なく、勾配は穏やかで、リス村前から33分で岐阜公園入口前の車道に下りた。懐かしい歌が聞こえて、「ロバのパン屋」の赤い自動車が公園を出入りする客を相手に商売中だった。

正法寺・岐阜大仏

正法寺の岐阜大仏へ行った。江戸期以前のものとしては、奈良の大仏に次ぐ国内第2位の大きさとのこと。1832年に開眼供養されており、竹材を編んで作られた籠(かご)大仏と説明されている。

写真6 岐阜大仏・正法寺

ここは、まだネット上にサイトが少なかった頃、「珍寺大道場」にて、この「かご大仏」を知り、何時か、お参りにと思っていた場所だ。

円空美術館

美術館前まで来ると開館していたので入場した。二階建ての小さな施設で、円空仏が40体余り展示されている。女性が何かと説明してくれるのだが、登山のときの習慣で補聴器を持参しなかったことが悔やまれる。

二階へ階段を上がると、正面に不動明王、矜羯羅童子、制吒迦童子が置かれていて印象的だ。展示されたものには人差し指サイズの神像も含まれ、「愛宕山神」は天狗かとも思ったがそれらしい雰囲気はない。儀軌がないものはどうやって判別するのやら。この円空美術館は古美術店が運営しているらしく、特定の日のみの開館のようだ。

名和昆虫博物館

この施設も二階建ての小規模なものだが、玄関を入ると明るい室内に大量の標本があり、とても楽しげな雰囲気がある。チョウ、トンボ、カブトムシ、クワガタムシなどの展示が主という割り切った標本の選定で、どれも色彩が豊かだ。

写真7 キリシマミドリシジミ

それにしてもチョウが美しい。撮影可だったので、写真はキリシマミドリシジミ。最初の発見地である御在所岳で見た記憶がない。あまり意識していないので、翅を閉じていれば気付かないだけか。発生は梅雨時なので裏道登山道とか出掛けないけれど。

岐阜浮世絵春画美術館

川原町通を歩き、岐阜浮世絵春画美術館(Instagram)へ戻った。

春画は国際日本文化研究センター艶本資料を制限なしで閲覧でき、『蛸と海女』など解像度は低いけれど日本文化を堪能できる。しかし、この美術館では現物を見られるし、展示されている一部の肉筆画は素晴らしかった。

ただし、残念なことに書き込まれている文章を読む能力がない。僅か200年ほど前のものでも異体字を含む仮名なので読めない。春画の歴史は明治で途絶えたらしいが、春画を見て思い出したケン月影先生の江戸時代風エロマンガと何も変わらない台詞と擬音が書かれていたりするのだけれど。このあたり、日本文化は永遠に不滅だね。

写真8 岐阜浮世絵春画美術館にて

撮影可、SNS可とのことだったので肉筆画を一枚。ただし、作品保護のためか室内照明は薄暗く、LEDライトを借りて必要なときだけ照らす。春画らしくて良いような。撮影は近頃の高感度のデジカメなので支障ない。

年に何回か展示品の入替をするらしい。中日新聞によれば、2023年の開館、収蔵品2000点超とのこと。個人運営らしいので今後が心配だったりする。後期高齢者の親父さんには健康でいてほしいものだ。

岐阜市内

写真9 金華山

さらに歩いて岐阜市立図書館(ぎふメディアコスモス)の何故か閉鎖されている「金華山テラス」のガラス越しに金華山の写真を一枚。岐阜市役所の17階展望室からは北側の長良川方向を見渡せた。金華山は右端になんとか見える程度だ。2階の食堂も営業していたが客はいない。運営費も観光予算の枠内なのかな。

写真10 織田信長像、岐阜駅前

金神社を参拝して、何か忘れているような気もするが、17時頃に岐阜駅へ帰った。駅前の織田信長像が格好良い。半世紀ぶりに路面電車がなくなった岐阜市街を歩けば、寂れたところはあるのだろうが、良い雰囲気の街だった。大手道を登りに再訪しよう。

行程表

10:11めい想の道、登山口
11:01金華山山上・岐阜城
11:34リス村前を出発
12:07百曲がり登山道、登山口へ下りた
(作成 2026.05.09)