鈴鹿山脈/登山日記/山行記録/奧多摩:御岳山・大岳山 2023-08-31

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奧多摩:御岳山・大岳山

御岳山(929m)の頂上にある「おいぬ様」信仰の武蔵御嶽神社を参拝し、芥場峠経由で大岳山(1266m)を往復した。

レンゲショウマの群生地では花期終盤となり、期待したほどの花を見られなかった。

登山日
2023年8月31日木曜日
ルート
御嶽山駅-武蔵御嶽神社・御岳山-芥場峠-大岳山-芥場峠-御嶽山駅

レンゲショウマの群生地

東京での仕事のついでに奥多摩へ出かけた。7:12に青梅線の御嵩駅に到着し、西東京バス、御岳登山鉄道のケーブルカーを乗り継いで標高840mほどの御嶽山駅に到着する。準備を整えて、直近にあるレンゲショウマの群生地へ歩き始めたのは8:11のこと。

写真1 御岳登山鉄道・ケーブルカー写真2 レンゲショウマ

みたけ山観光協会の「レンゲショウマまつり」は7月22日~9月10日だが、群生地では散った花、痛んだ花が多く、期待したほどには咲いていなかった。SNSの情報では今年は花が少ないともあったが、仕事のついでなので仕方ない。

それでも遊歩道がある斜面では、10人余の人がレンゲショウマを撮影している。場所によっては薄日が差し込む環境なので撮影には良い時間帯かも知れない。群生地は食害対策のためにネットフェンスで囲まれている。

御岳山・武蔵御岳神社

宿坊や参拝記念の石碑を見ながら急勾配の車道を登ると、武蔵御嶽神社の鳥居前に到着した。土産物屋が左右に並ぶが、大方は開店前だ。

写真3 武蔵御嶽神社写真4 武蔵御嶽神社
写真5 武蔵御嶽神社・拝殿写真6 武蔵御嶽神社・拝殿
写真7 武蔵御嶽神社写真8 武蔵御嶽神社

鳥居から整備された石段を登ると朱塗りの拝殿前にて終点となる。武蔵御嶽神社は御岳山の頂上にあって拝殿前からの展望が良い。拝殿と本殿、左に社務所、本殿周辺には多数の小さな社、一段低いところには宝物殿などの建物がある。

写真9 武蔵御嶽神社・本殿写真10 本殿前のおいぬさま
写真11 大口真神社写真12 奥社遙拝所

拝殿後方へ行くと玉垣の隙間から本殿前の「おいぬ様」が見える。ちょっとシュールで恐ろしい感じ。魔除けの神様なので当然か。さらに社域の最後部の一段高いところに大口真神社があり、こちらには現代的な「おいぬ様」の石像が並ぶ。拝殿前も「おいぬ様」だろうが何だか唐獅子っぽい。

大口真神社には奥社遙拝所がある。暑くて体力に自信がないので奥社・鍋割山経由の大岳山ルートは諦めて、芥場峠経由の往復とした。

大岳山

石段の途中に大岳山3.9kmの指導標がある。ここから左下は植林、右上は自然林の林道を歩く。植林が終わると奥の院口便所があり、ここからも奥の院への道らしいものがある。この先に軽四トラックがあり、林道の補修作業をしていた。

現状の林道終点と思われる谷を板橋で渡ると再び植林となり、薄暗い休憩所とロックガーデンの標識を見る。大岳山2.2kmともある。その先の植林の出口から左斜面の山道を登ると尾根上の芥場峠に着いた。また植林と良い道がある。

奥社・鍋割山からの道を右から合わせると自然林の道になる。とても良い雰囲気だが、再び植林となり、1050mから岩っぽい急勾配が始まった。ここに資材小屋があり、ブルーシートの隙間から覗くと作業用と思われる廃車が置かれていた。ここまで車両で来られたということ。大岳山荘の関係か。この先、急斜面を横断する危険場所が何ヶ所かあるが、何処も良く整備されていた。

写真13 大岳神社鳥居写真14 大岳神社

大岳山荘前の広場に到着した。低い側に荒廃した山荘がある。鳥居があり、その先は何の建物かと思い通過すると大岳神社だった。拝殿の背後に立派な本殿がある。最後に岩っぽい道を登って大岳山の山頂に達した。

写真15 大岳山写真16 大岳山の山頂から富士山
写真17 大岳神社写真18 大岳山荘

登山者2人が休憩する狭い山頂からは南西側に展望が開けており、雲の上に富士山がちょっぴり見えた。しかし、行き届いた林道・登山道の整備、何ヶ所もの便所の設置、山頂の変テコな石碑など、公園化された裏山に登ったような気分で感動が薄い。木陰でおにぎりを食べて下山した。

素通りした大岳神社を参拝する。ここにも「おいぬ様」がいた。檜原村観光協会の大嶽神社の案内によれば、風土記にも記載がある神社だとか。東京都神社庁の資料には里宮の写真がある。大岳山荘の展望デッキは危険で立入禁止。手前に現役の便所がある。

写真19 鳥居前の土産物屋か写真20 武蔵御嶽神社の鳥居

往路を引き返した。展望はないが、全行程が木陰の道なので立ち止まれば涼しい。今日は営業していない長尾茶屋から長尾平展望台へ立ち寄れば、便所やヘリポートがあり、神社の拝殿や密集した建物が僅かに見える。

ケーブルカーを利用できるので標高差は小さいが、大岳山の往復は距離があって思いのほか疲れた。

武蔵御嶽神社以降、特に帰路では多くのハイカーに出合ったが、ロックガーデン分岐から大岳山の間では少なく20人余りだった。コースは良く整備され、登山道情報が奥多摩ビジターセンター御嶽ビジターセンターで発信されている。調べると青梅市観光協会のライブカメラもあった。

行程表

8:11御嶽山駅
8:13レンゲショウマ群生地(8:13-8:37)
9:04武蔵御嶽神社・拝殿前(9:04-9:24)
9:27石段途中の指導標
10:16芥場峠
10:53大岳山荘前の広場、大岳神社鳥居
11:17大岳山・山頂(11:17-11:35)
12:35芥場峠
13:15長尾茶屋、長尾平へ立ち寄る(13:15-13:34)
14:00御嶽山駅、着
(作成 2023.09.04)