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  3. 2008年7月19日

近江:伊吹山

夜間登山。満月に照らさて、風が吹き抜ける登山道を山頂へ。

登山日
2008年7月19日日曜日
ルート
三之宮神社-伊吹山-三之宮神社

記録

三之宮神社・東側の駐車場(1000円)に自動車を置いた。日本百名山とか、熊出没注意とかある登山口を出発する。植林帯の暗闇を20分、表土が流された道は歩きにくい。車道に出れば1合目、自動販売機前のベンチから登山者グループが出ていく。

2合目付近で木立を抜ければ、これ以降は草原の道が山頂まで続く。月は西へ傾き始めたがまだ高い。ヘッドランプを仕舞い込んで月明かりの登山道を歩く。

写真1 ユウスゲ 3合目手前

3合目に近づくと、ようやく前方に伊吹山の山頂が現れる。登山道に見えるランプはひとつだけ。11年前の今夜、同じくらいの時刻にここから見上げた記憶がある。夜間登山する人が少なくなったのか。今年は3合目までのゴンドラが動いていない。風が吹き、ユウスゲの花が白く揺れた。夜の冷気を感じ取る。

写真2 3合目にて

休業中の3合目・高原ホテルに何故か照明が灯っている。そして、前方の明るい施設は公衆便所(チップ制)だった。山頂のものと同様に衛生的、これなら利用できる。

清涼飲料水の自動販売機が置かれて明るい5合目から6合目避難小屋を見上げる。月光に照らされてのことか、淡く光を放つように見えて不思議。しばらく目を凝らす。

写真3 夜景 6合目手前にて
写真4 6合目避難小屋 先行者のライトが写り込んだ

6合目、視界が広がる。足下にホタルブクロなど、花が咲いていることに気付いた。そして登山道に伸びる月の影にも。こんな夜には決まってMoonshadow のメロディーが頭のなかで繰り返される。

平等岩の黒い陰を左に見て7合目を通過する頃、頭上では月光と薄明が混じり合う。やがて、天と地のコントラストも曖昧になり、その境界が消え失せる。ピンボケ写真の量産に時間を費やした。日の出の時刻には山頂に着きたいのでペースを上げる。

写真5 伊吹山山頂にて

三角屋根の伊吹山寺に到着。朝の光に再び天地が別れる。山頂には伊吹山ドライブウェイからの人が多数。かなり寒くて長袖の上着でないと厳しい。ベンチも、草花も、衣類も、すべて朝露に濡れている。山頂の花畑では、イブキトラノオが風に揺れる。赤いシモツケソウの開花も間近だ。

写真6 伊吹山山頂にて

6時頃になると人の気配も薄くなった。暑くなる前に下山したいと思うが、花咲く道では足取りも遅くなりがち ...

写真7 5合目
写真8 ユウスゲが咲く3合目

自動販売機の5合目、ユウスゲ咲く3合目、そして見下ろす1合目では建物の解体作業。続々と登山者が上がってくるが、山頂まで日陰がないので大変だろうに。

写真9 1合目を見下ろす

山頂までに出合った登山者は2グループと単独行1名と少なかった。ようやく、7月20日になってピステジャポン伊吹の夏季営業が告知された。ゴンドラや3合目施設が営業するようだ。

行程表

1:23伊吹山登山口
2:403合目
3:135合目
4:50山頂(4:50 - 6:22)
10:26登山口
(作成 2008.07.21、改訂/書式等 2012.06.16)