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伊勢:剣峠越え

伊勢神宮・内宮から、五十鈴川に沿って細いアスファルト舗装の道(五ヵ所街道)を南下し、剣峠を越えて南勢町・五ヵ所まで歩いた。神宮林のなかのツバキが咲く道は明治23年に開設された新しいものだが、いまでは利用者はほとんどない。

登山日
2005年3月12日土曜日
ルート
伊勢神宮・内宮-高麗広-剣峠(八祢宜山)-五ヵ所バスセンター

高麗広

写真1

伊勢路へ長距離ハイキングに出かけた。平成12年発行の「三重の自然を歩こう」(伊勢文化舎)によれば、剣峠付近はツバキの純林があり、2-3月は紅の花びらでいっぱいになるという。

高麗広の存在とともに、以前から気になっていたのだが、今週は気温が高くなったのでツバキも充分に咲いているだろうと考えて出かけた。

内宮に参拝して、宇治橋のバス駐車場から県道12号線へ入る。高麗広公民館まで8kmとある。五十鈴川の水音、鳥の声、自分自身の足音、聞こえるのはこれだけ。今日は寒気が押し寄せてきているが、まだ風は吹いていない。時折、自動車が通過する。道路の両側は立入禁止の神宮林。竜ヶ峠への道もロープで閉ざされている。樹木に覆われた道を歩くばかりだ。

写真2

突然に耕作地が現れて、閉ざされていた視界が広がった。高麗広の領域に入ったようだ。高麗広では道路沿いにわずかな民家が点在しており、集落が形成されてはいない。どこも日当たりが良くて陽気だ。

最後の民家を過ぎたところに大型車通行不能の看板があり、内宮から続いていた電線も途切れた。(写真2 最後の民家を振り返る)

剣峠・八祢宜山

写真3

神宮林のなか、薄暗い舗装路を五十鈴川沿いに歩く。鳥の声さえ聞こえないジグザグ道を登りきると、剣峠の切り開きに到着した。南勢町側は明るくて海を望める。ツバキの花は咲いているが、期待したほどではない。

南勢テクテク会の標識に従って西の八祢宜山へ向かうが、ほとんど花はない。高麗広周辺の方がまだ多かった。時期の問題だろうか。今年は、サクラの開花は遅いとの予報だが。

八祢宜山からの展望は良い。下方の山では白い煙が立ち上がっている。スギの花粉だろうか。観察していると、あっちでも、こっちでも、相当なものだ。剣峠には東の京路山への標識もあったが、時間に余裕がないので諦めた。

五ヵ所まで

写真4

南勢町側の道路は伊勢側よりも良好だ。峠から70分ほどでミカン畑に降りてきた。白滝の標識があったが、これもやり過ごす。

切原集落を過ぎると、五ヵ所浅間山の東側では道路工事で全面通行止め。長距離の迂回を強いられる。天気予報のとおり寒冷前線の通過だろうか。横殴りの雨のなか、五ヵ所のバスセンターに到着したが、1時間に1本のバスには間に合わなかった。次は50分後ナリ。このコース、八祢宜山を除けば、舗装路を長距離歩くので足腰への負担が大きい。

行程表

8:02内宮
9:50高麗広公民館
11:53剣峠・八祢宜山(11:53-13:06)
14:52切原
15:49バスセンター(伊勢市駅前までバスで約50分、870円)
(作成 2008.12.26、改訂/書式等 2012.07.14)