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近江:伊吹山

ひさしぶりに伊吹山に登り、初めて北尾根を国見峠まで歩いた。北尾根には良い登山道が続くが、思いのほか起伏があって疲れた。花と登山者が多い、そして暑い道だった。

登山日
2004年5月8日土曜日
ルート
3合目ゴンドラ駅-伊吹山-北尾根-国見峠-寺本バス停(美束)

伊吹山

東海道本線の近江長岡駅から、土・日曜に運転される臨時バスで終点(ゴンドラ乗り場付近)まで行った。8:15発に乗車したのは4人。終点でゴンドラに乗り換えて3合目まで上がる。下山後、寺本(美束)から利用出来るバス便が2本しかないので安全策だ。

写真1

伊吹高原ホテルの前で日焼け止めを塗って出発する。5合目が近づくに連れて、草原状の斜面に咲く花が増える。(5合目の自動販売機からビールが消えてしまった。)

振り返れば登山者がたくさん登ってくる。右の写真は、8合目から5合目・3合目を一望したもの。頭上には大型の鳥が飛んでいた。尾翼の形が良く解らないがトンビではない。

山頂には登山者やドライブウェイから登ってきた観光客の姿が多い。三角点に座り込んで水を飲む。先ほどの鳥が褐色に輝きながら眼下を飛んでいた。

北尾根を見ながら階段道を駐車場へ降りる。(写真2)北北東に雪を残した山が見える。能郷白山だろうか。ドライブウェイを歩いて北尾根へ向かうが、途中で何人もの登山者とすれ違った。笹又から登ってきたものか。

北尾根

写真2写真3 イチリンソウ写真4写真5 ラショウモンカズラ

北尾根の入口には随分と自動車が置かれていた。歩き始めると、至るところで咲いているハクサンハタザオとともに、カタクリ、イチリンソウ、ヒトリシズカを見る。最初のピークから大きく降り、サンカヨウの花を見て樹林の鞍部を行く。

登り直すと展望が広がるが、まったく行程をこなしていないことに気付いた。カメラをしまってピッチを上げる。それにしても行き交う登山者の多いこと。

日差しが明るい陽気な尾根道が続くが、日蔭がないので暑い。ときおり吹き抜ける風が心地よいものの疲れてきた。御座峰の三角点付近では花も登山者も少なくなったが、大禿山への登りでは展望が開け、一面に咲くハクサンハタザオの白い花に気分が高揚する。

国見岳への登りは樹林の道になり、イチリンソウに疲れをしばらく忘れさせられた。ラショウモンカズラが多くなると山頂らしきところに到着し、鉄塔の下を通ればあとは降るだけ。

急下降し、植林帯の緩やかな道を歩いて国見峠に到着する。滋賀県と岐阜県の県境であるこの峠ではゲートが閉鎖されており、岐阜県側に数台の自動車が置かれていた。案内板には岐阜県側を指して1時間30分とあったが、どこまでのことか解らない。

早足で舗装された林道を下り、寺本のバス停を目指す。民家が現れた頃に携帯電話を見ると留守番電話に伝言あり。おばの通夜だという。自動車ならすっ飛んでいけるのだが ...

焦っても仕方がない。寺本バス停の小さな店の自動販売機で発泡酒を買い、近鉄・揖斐駅行きのバスを待つ。16:33のバスに乗った登山者は私だけだった。大垣の水まんじゅうは次の機会として家路を急いだ。

行程表

8:52三合目
10:26伊吹山・三角点
11:23ドライブウェイ・北尾根入り口
12:51御座峰・三角点
14:45国見峠
16:07寺本バス停
(作成 2004.05.14、改訂/書式等 2012.11.11)