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  3. 2002年10月14日

台高:桧塚奥峰・明神平

奈良県と三重県の県境に連なる台高山脈の北部にあって、明神岳から三重県側に延びる尾根上の山・桧塚奥峰(1420m)へ登った。登山ルートは、最近の登山地図(昭文社エアリアマップ)には記載のある千秋林道からマナコ谷の左岸尾根を登るもの。さらに桧塚奥峰からは県境の明神岳・明神平を往復した。桧塚奥峰の山頂周辺には低いササ原が広がり、点在する樹木の様子は公園のようだ。林道から桧塚奥峰までの登山道は良い道だが、明神岳への道は一部で踏み跡が薄かった。

登山日
2002年10月14日月曜日
ルート
マナコ谷登山口-桧塚奥峰-明神平-桧塚奥峰-桧塚-登山口

アプローチ

松阪から国道166号線を西進して飯高町へ入る。蓮ダム沿いの道を走り、久し振りに建物が現れれば、青田の分岐に到着する。

左の舗装された林道へ入るが、木屋谷川左岸で林道が屈曲すると舗装が途切れて地道に変わった。現状では乗用車で問題なく入れたが、うかうかしていると車底を擦る音がする。右岸へ渡ると作業小屋と駐車スペースがあったので自動車を停めた。頭上には青空が広がっていた。

登路

写真1

駐車地から4分で登山口に到着した。小さいがシッカリした標識がある。谷沿いの道は少し茂っているが、スギの植林帯に入ると良い道になった。

使われなくなった林道を何度か横切り、半壊した作業小屋の脇を通る。次に作業小屋に出合うと植林帯も終わりに近い。ヒノキ林を出てササ原の斜面に取り付く。しかし、期待に反して上方は白い雲におおわれていた。シカの鳴き声が聞こえてくる。傾いた矮木を見ながら強風に流される霧のなかを登り(写真1)、尾根上のT字路に登り着いた。西が桧塚奥峰、東が桧塚の三角点だ。

明神平往復

写真2写真3

どうするか迷っていると、鈴の音とともに、西から単独行のおじさんがやってきた。「明神を往復してきたが、霧が晴れることはなかった」とのこと。桧塚奥峰の山頂に立ってみるが、この霧ではどうしようもない。天候の回復を期待して、時間稼ぎに主脈上の明神平を往復しようと決めた。

西へ向かう尾根上の道は樹林におおわれ、一本の道が低いササの中に続いている。濡れたササと落ち葉の色が美しい。しっとりとした樹林の道を緩やかにアップダウンしながら歩く。

明神岳の登りに取りかかると、落ち葉におおわれて踏み跡が薄くなるが問題なく明神岳に登り着く。そこは台高山脈の主脈上に違いないが、樹林の尾根道の小さな盛り上がりに過ぎなかった。主脈を北へ下った明神平は小屋(非公開)や東屋があって人間臭いところだ。登山者の姿も多い。相変わらず霧の中だが桧塚奥峰への帰路で霧が晴れ始めた。(写真2)

桧塚奥峰

桧塚奥峰へ帰ると、期待のとおりに台高南部の展望が広がっていた。

写真4

山頂には単独行者4人とグループ1組がおり結構にぎやか。ササ原の道をゆっくりと桧塚の三角点まで歩く。こちらは樹林があって展望はないが、なかなか良い雰囲気だ。東方向にはさらに踏み跡が続いているが、岩間口山からのものらしい。桧塚奥峰で出会った登山者から教えられたが、まだ道といえる程のものではないらしい。

下山は霧が晴れた明るい斜面(写真4)を快調に下った。登山口周辺の林道には、あまり自動車が置かれていない。山中で会話した登山者のほとんどは奈良県側から登ってきた人達だった。

行程表

8:10登山口
9:35尾根上のT字路
9:43桧塚奥峰
10:26明神岳
10:57明神平(10:57-11:19)
12:20桧塚奥峰(12:20-13:06)
13:22桧塚(13:22-13:26)
14:32登山口
(作成 2002.10.19、改訂/書式等 2013.07.20)