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美濃:大日ヶ岳

岐阜県高鷲村・蛭ヶ野高原の西になだらかな山容を見せる大日ヶ岳(1709m)をダイナランド・スキー場から往復した。明るい雰囲気の登山道は歩きやすく、朝日を浴びながら登ると、あっという間に山頂に到着してしまった。登山道はスキー場内では少々ややこしいが、尾根に登ってしまえば迷いようのない一本道が続いていた。ただし、道標はほとんど見かけなかった。

登山日
2001年5月20日日曜日
ルート
ダイナランド・スキー場から往復

記録

国道156号線からスキー場へ入り、「3」の表示のある駐車場まで進む。管理人事務所があり、これより奥へはフェンスがあって入れない。ちょうど、日の出の時刻だった。スキー場の斜面を見上げると、左右の尾根とその中間の斜面に多数のリフトが設置されている。左の尾根をリフト沿いに登るのだろうが、先程のフェンスにスキー場内の地図がぶら下げられており、中央の斜面を相当に奥へ進んでから左の尾根に上がり、その尾根を大日ヶ岳へと登る太い線が書き込まれていた。少し登ると、そのとおりに緑色の斜面を作業道が登っている。この道を登ることにした。

写真1写真2

小石の散らばる道を登ると、背後から朝日が射してきた。リフト終端を越えて奥に入り、左折して尾根に出ると作業道は終わる。風が強くなり汗をかいた背中が冷い。ここはリフトの終端だが、上方にもう一つ終端施設が見える。空は晴れてはいるが大気に透明感がなく、地平線付近がはっきり見えない。

この尾根を登るとササの尾根道に変わった。やがて、勾配が緩やかになると高木が現れて雰囲気が良くなる。コブシか、白い花が咲いていた。しばらくすると登山道の右側に別のスキー場のリフト終端が現れて驚く。

これを過ぎると頭上の開けた明るい道になり、前大日が前方に見える。登山道には僅かに雪が残り、場所によってはぬかるんでいる。

前大日に登れば、その西端から大日ヶ岳が間近に姿を見せた。(写真1)そして、その右手には白い雪におおわれた白山が広がっている。おお!心の中で歓声を上げる。ここから少し下って登りなおせば大日ヶ岳の頂上だ。

周辺をササに囲まれた頂上には真新しい大日如来の石像などあり、その向こうに三ノ峰、別山から白山へのつらなりが望まれる。山頂には誰もいない。緩やかな風に揺れるササが朝露をキラキラと光らせている。もっと大きい缶ビールを持ってくれば良かった。まだ7時なのだけれど。

帰路は往路を引き返した。スキー場が近くなると最初の登山者とすれ違う。作業道へは入らずに、そのままスキー場のダウンヒル・コースを直線的に下った。同じ高度差だが、これを登路にしていたら相当に疲れたことだろう。駐車場に帰ると、まだ9時を過ぎたばかり。管理人事務所で入山料100円を支払った。この日、高山市では5月なのに気温31度を超えたとのこと。

行程表

4:54ダイナランド・スキー場出発
5:48尾根上の道がササのなかの道に変わる
6:33前大日西端(6:33-6:43)
7:01大日ヶ岳山頂(7:01-7:28)
9:10駐車場
(作成 2001.05.25、改訂/書式等 2012.11.23)