1. 鈴鹿山脈/登山日記

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伊勢:局ヶ頂

海の見える山を求めて、度会郡南勢町と南島町の町境界の低山・局ヶ頂(310.7m)へ登った。登山道は国道260号線の相賀浦トンネル東口から町界尾根に登って南下するものと、東の相賀浦から尾根道をたどり、前記の町界尾根へ合流するものがある。いずれも幅広い明瞭な道だった。

登山日
2001年2月25日日曜日
ルート
相賀浦トンネル-局ヶ頂-相賀浦

登路

県道22号線の野見坂トンネルは1車線。対向車のないことを確認して中へ入る。やがて野見坂の標識があり、贄湾の展望が広がった。局ヶ頂が見えているのだろうが、どれだか自信がない。そのうち雪雲が流れてきて、ひとしきり雪が降る。何か音がするので見上げると、付近の木に数頭のサルがおり、悲しげな声で泣いていた。

国道260号線の相賀浦トンネルを越え、相賀浦へ右折する。道は海岸の防潮堤沿いとなり、相生橋に到着するが適当な駐車場所がない。集落の外まで引き返し、相賀旧道口バス停付近で道路脇の駐車スペースに停め、相賀浦トンネルへ引き返した。

左に広い駐車スペースを見て、トンネル東口の電話ボックスに到着。ここが登山口で、南勢町が設置したのか、龍仙山と同じプラスチック板の小さな標識がある。キャタピラの通過跡が残る道を下ってから急登すると、町の境界になっている尾根に乗った。この登りはちょっと苦しい。

写真

尾根上の道を南へ登ると最初のピーク(第1ピーク)に到着した。キャタピラ跡は東の相賀浦へ向かう道に入っている。局ヶ頂へは直進。やはり小さな標識がある。相変わらず広い道だがキャタピラ跡は無く、下草が生え始めている。かなり下って登り直すと第2ピークに到着。新しいベンチが置かれて海が見える。再度下って、常緑樹のなかをしばらく登ると山頂(写真)に飛び出した。

山頂周辺の木は伐採されており、東に五ヶ所湾、英虞湾、西に塩竃浜の展望が広がる。しかし、時折、雪が降ってくる有様で、海の色が冴えない。風の音に、塩竃浜から低く長い周期で聞こえてくる波の音が混じっていることに気付いた。

誰もいない山頂でねばっていると、ようやく雲の切れ間から日が射し始めた。海の青色が鮮やかに映える。雲の影が引いて行く熊野灘は、逆光できらきらと光り始めた。

帰路

第1ピークへ戻り、東の相賀浦への尾根道に入る。海を見ながら下る道は、キャタピラで平坦にされており歩きやすい。道端には赤いツバキの花が咲いていた。

左に浅間山への道を分けると、すぐに展望のある小ピークへ達する。これを過ぎると道は急下降し、工事中の砂防ダムに出会った。上流側から対岸へ渡るとすぐに民家の軒先である。ここで、ようやく登山道にあったキャタピラ跡の理由が解った。海岸に密集した民家のため、工事車両が入れず、トンネルから延々と山道をやってくるのだろう。

玄関先が隣の2階という急傾斜地の細い道を通り抜け、南海郵便局のところで海岸線に出た。相生橋の西側に局ヶ頂登山口の標識があるが、浅間山ルートのものだろうか。海の水は透明感があり、随分と綺麗に見える。防潮堤沿いに駐車地へ戻った。

参考

山頂の二等三角点「大江山」は、昭和60年の「点の記」では「俗称 局ヶ頂」、相賀浦から「登山道(幅3m)道あり」と記されている。

行程表

12:31相賀浦トンネル東口
12:49第1ピーク
13:00第2ピーク
13:17局ヶ頂(13:17-14:00)
14:26第1ピーク
14:52分岐を直進(標識:左-浅間山 直進-展望所・よなごの浜)
15:29南海郵便局
(作成 2001.03.03、改訂/書式等 2012.09.30)