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大峰:稲村ヶ岳・山上ヶ岳

このルートは登山道が良く整備され、悪場には階段や橋などが用意されていた。山上ヶ岳の本堂や宿坊、参道に立ち並ぶ供養碑や茶屋など人間くさい山だった。

登山日
2000年10月7日土曜日
ルート
洞川温泉-稲村ヶ岳-山上ヶ岳-洞川温泉

アクセス

名阪国道の天理東ICを降り、天理市内を東西に横断。まだ暗い国道24号線、169号線を南下し、大淀町で吉野川を渡って309号線をさらに南下。ジグザグ道を登り、山中の道に変わると少し不安になるが、ポツンとある庄屋辻のバス停に道を間違えていないことを確認する。自動車のすれ違いが出来ない狭いところがあり気を使う。

ようやく黒滝村の道の駅に到着。長いトンネルを抜けると、洞川温泉と天川の分岐T字路になる。なんだか久しぶりの信号機だ。左折して大峰山公園線に入るが、林道といった雰囲気でまた心配になる。やがて川沿いの良い道になると洞川温泉に到着。洞川温泉センターの駐車場に自動車を入れた。

稲村ヶ岳

駐車場から川の左岸の道を歩くと温泉街に入る。そのまま広い車道(大峰山公園線)を歩くと右手に標識があり、稲村ヶ岳の登山道があった。

写真1写真2

五代松鍾乳洞を通り、母公堂からの道を合わせると土質の良い道になる。東から朝日が射しこむ植林帯にササが現れると、しばらくで法力峠に着いた。道標があり、登山者3人が休んでいる。自然林に変わり、登山道は尾根の南側を行く。30分ほどで緩やかな斜面を横断して行くが、雰囲気の良いところだ。ときどき樹間から稲村ヶ岳の尖峰・大日山が信じられないようなシルエットを見せる。山上辻(写真1)には意外と早く到着。山小屋に人影はなし。

低いササに覆われた道を緩やかに登る。前方の大日山を見上げるようになると、その東側をゆるく下って登り直す。そこから、大日山への踏み跡が分岐していた。岩をよじ登るような道だが、すぐに鉄や木製の階段があり頂上に着く。小さな祠が2つあるが、樹木に覆われて展望は得られない。登山道に戻り、大日山(写真2)を振り返って樹下の道を登ると稲村ヶ岳の山頂に着いた。

こちらも雑木に覆われている。しかし、その山頂を覆うように作られた広い展望台に登ると360度の展望が得られた。山上ヶ岳へはまだ少し距離がある。展望を得られるのは良いが、さすがにこれでは山頂の風情に欠ける。レンゲ辻から下山するか迷っていたが、消化不足なので山上ヶ岳まで行くことにする。

山上ヶ岳

写真3写真4写真5

山上辻に引き返して樹下の尾根道を山上ヶ岳へ歩く。(写真3)登山道は尾根の東側から西側に変わる。道はぐんぐん高度を落とし、女人結界門があるレンゲ辻に降り立った。

ここからの登りは厳しい。木梯子を次々と登ると左手の岩壁を真横から見るようになって、頂上部の道標に突き当たる。左の日本岩(写真4)に寄り道をしてから山頂のお花畑へ到着した。低いササの広場になっており、稲村ヶ岳を正面に見ることが出来る。

洞川温泉へ下る。本堂、浄心門、宿坊(写真5)を通り、西の覗に寄る。さらに、供養碑が並ぶ道を下り、鐘掛岩のうえから大天井岳や吉野方面を眺めた。奥駆道は遙かに遠い。

「わらじかえところ」の行者像前を下るとダラスケ茶屋に着いた。人のいない長屋の中を通り抜ける。果たしてシーズン中はどんな雰囲気なのだろうか。洞辻茶屋で吉野への道を分ける。良い道が続き、いくつかの茶屋を通り過ぎると女人結界門と清浄大橋に着いた。営業中の売店と広い有料駐車場があり、自動車で来た人の姿が見える。あとはアスファルト舗装の車道を帰るだけ。

洞川温泉センターの入浴料は500円。営業は午後8:30まで。お湯の効力か。全身が麻痺したような、得も言われぬ気分を味わった。

行程表

6:42駐車場出発
7:00稲村ヶ岳登山口
8:03法力峠
8:58山上辻(休憩7分)
9:58稲村ヶ岳、山頂(休憩17分)
10:39山上辻
11:21レンゲ辻(休憩5分)
12:07山上ヶ岳(山頂部の道標に到着)
12:48浄心門、出発
14:24洞辻茶屋
15:40清浄大橋
16:47駐車場
(改訂/書式等 2012.09.17)