1. 鈴鹿山脈/登山日記

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  3. 1999年8月26日

美濃:恵那山

8月末の平日、恵那山を黒井沢ルートで往復した。林道の状態は悪いが、登山道は整備されており、道標や避難小屋もしっかりしていた。天候はおおむね曇り。ガスに遮られて展望がほとんど得られなかったことが残念だ。もっとも、このルートは谷や樹林を歩くのであまり展望に恵まれないようだが。

登山日
1999年8月26日木曜日
ルート
黒井沢-恵那山-黒井沢

記録

黒井沢林道は崖崩れによる1年余りの通行止から昨年9月に復旧している。しかし、乗用車の通行にはあまりにも状態が悪い。雨水であちこち削られており、穴や轍に気を配りながら車底を擦らぬようにゆっくり進む。途中、降りてきたタクシーと出会った。少しバックして道幅の広いところですれ違う。登山者の多い休日はすれ違い場所を探すのが大変かも知れない。

写真1写真2写真3写真4写真5

10台程の駐車スペースがある黒井沢登山口(写真1)から地道の林道を歩く。20分で工事通行止の箇所から右に山道が入っており、仮設の橋で黒井沢を渡る。歩きやすいが道幅は普通サイズ。百名山でも道幅は同じなどとつまらぬことを考えながら歩く。

登山道は黒井沢沿いに高度を上げて源流部へ到着する。水が消えたササ道を進むと頭上が開けた。到達したところは、なんだか曖昧な地形だが尾根なのだろう。展望は得られない。野熊の池の避難小屋への道標を左に見て歩くと、ベンチがある野熊の池の広場に到着した。池は20m-30m程度で結構大きく、最近雨が多いためか、北東方向へ流れ出す小川から水音がした。

野熊の池からしばらくでカラマツの人工林に入った。昭和41年の植林とある。

これを過ぎてササ原に出ると青天井になった。1992mピークの登りではようやく南東に展望が広がり、立ち枯れの白い木肌が目立ち始める。乾いた斜面に時折差す日差しが暑い。初めて見えた前方の山頂は雲の中に見え隠れしている。(写真2)

1992mピークから一旦下ると、樹林の中の緩やかな登り道(写真3)に変わる。あとから来た10人ほどのグループに道を譲る。岩や木の根が邪魔でペースが上がらない。水場を通過してもしばらくは同じ雰囲気が続き、ぽっかりと山頂避難小屋の広場に飛び出した。(写真4)

右にUターンして曇り空の下を歩く。小さな祠があり、晴れていれば左(北東)の展望が樹木の間から望めそうだ。しかし、到着した山頂は樹木に囲まれて展望はあまり望めそうにもない。(写真5)昼食後はベンチで昼寝。時折、ガスが流れてくる様をぼんやりと眺める。

下山もペースが上がらない。これだけの山でありながら展望が得られないので意気消沈。1992mピークが見え始めてようやく気分が変わった。この付近のササ原は気持ち良い。しかし、振り向いた山頂は雲の中。小雨が降り出した頃にカラマツの林に入った。

野熊の池では腹具合が良くない。往路に寄らなかった避難小屋へ立ち寄る。小さいがこぎれいな小屋だ。黒井沢源流部へ入ったあたりで、気持ちが悪くなりゲロを試みるがなにも出てこない。頭痛がひどくなる。スローペースで下った。

2日前はほとんど徹夜で遊んで(?)いたし、ようやく休暇を取った今朝はせいぜい4時間ぐらいの睡眠で家を飛び出して来た。まあ、いろいろと焦る気持ちもあっての山登り。今日の天候と同じで、なかなか晴れないナ。

行程表

6:27黒井沢登山口
7:03避難小屋、1395m(休憩5分)
8:11野熊の池、1755m(休憩9分)
8:191992mピーク
10:37山頂避難小屋、富士見台まで3時間の道標あり
10:51山頂(休憩59分)
11:50出発
12:021992mピーク
13:54野熊の池(休憩6分)
15:29黒井沢登山口
(改訂/書式等 2012.09.08)