鈴鹿:御在所岳・鎌ヶ岳
武平峠から往復した。御在所岳の山頂部ではシロヤシオの花は終了し、主役はサラサドウダン、ベニドウダンに移っていた。
- 登山日
- 2026年5月29日金曜日
- ルート
- 武平峠-御在所岳-鎌ヶ岳-武平峠
御在所岳
武平トンネル東口の駐車場に到着すると雨が少し降っている。自動車は強風で揺れた。天気は回復の予報だが、さすがに出発は躊躇われる。雨雲レーダの様子では9時半頃に雨雲が接近しそうだが大したことはなさそう。雨が止んだので出発した。


武平峠から登ると木曽三川の河口部が見えた。滋賀県側は西山辺りが僅かに見えるのみで一面の雲だ。1010mで溝道から出ると霧の中になり、岩場ではコアブラツツジ2株が風に激しく揺れている。登れば風陰に見つけたので写真を撮る。この強風では、今日はまともに写真を撮影できそうにない。


遊歩道を歩き、望湖台へ儀式的に立ち寄る。三角点の標柱が薄く見えるだけだ。その三角点では御在所ロープウエイの案内放送が聞こえた。間欠運転(30分間隔)の改札案内だった。御在所レーダ雨量計の改修工事をしているので、強風だが作業員の通勤のためにも頑張って定時に運行を開始したのか。
スキー場を下り始めると気になる程度に雨が降り出した。ございしょ自然学校のベンチにて確認すると、雨雲レーダでは根ノ平峠へ雨雲が接近中だ。朝陽台(東山頂)へ向かうと無視できない雨が降り始めたのでロープウェイ駅舎へ逃げ込んだ。駅舎内には意外なほどの数の観光客、登山者がいる。皆、雨宿りか。


雨が止んで駅舎から出る。御在所レーダ雨量計の改修工事は避雷針の設置と足場解体が終了している。そういえば、先程から見ている雨雲レーダには改修中の御在所レーダは使われていないはず。その分、精度が出ていないのか。
調べると国土交通省の入札調書が出てきた。桁数に馴染みがないが、日本無線株式会社が385,000,000円で落札している。馴染んでみたい。



雨に濡れたベニドウダン、風に揺れて撮影できないコハウチワカエデの花、咲きそうで咲かないカマツカやタニウツギ、地面に落ちている知らない花、咲き始めたサラサドウダンのシロバナなど見て歩くうちに、薄日が差すようになった。薄毛の頭頂は暖かいが、指先は冷たいままだ。脇の下で温める。

冠峰詩碑を西へ通過した辺りで遊歩道沿いのヤマツツジも咲き始めた。この先の東屋にあるヤマツツジより何時も開花が少し遅い。
下山口が近づくと青空が見え始めた。風速は少し落ちたが、長袖Tシャツと夏用の山シャツでは動いていないと寒い。今日は頑張って鎌ヶ岳へ行こう。
鎌ヶ岳
青空に変わった県境尾根を武平峠から登る。ここからの道は何度も歩いているのだが、頭の中での整理が出来ていない。順番を整理しながら歩く。
しばらく頑張って武平峠から登ると少し下って岩の間を通過する。登りになり、東へ倒れたスギ(生きている)を跨ぐか西側を巻き、小ピークを通過して下る。下ったところがホウノキの観察ポイントだ。砂地の登山道に岩が転がっているところから、東へ離れた所にホウノキが見える。今日は既に開花しているが、ほとんどはツボミだ。今年は春の花が早かったのでホウノキも同様かも知れない。
固定ロープがある狭くて砂っぽい坂を登ると、地形図にある三角形の台地上に出る。少し下れば、ルートの取り方次第だが小さなナイフリッジがあって段差を上がる。やがて全身運動の急坂となり、三ツ口谷左岸尾根の踏み跡(入口に「危険」とある)を併せて岩頭直下に出る。最近は三重県側に巻き道が出来ており、全身運動なしで往来できるので、其方ばかりだが。


展望が良い岩頭からしばらくの登りで、頭を当てそうな木がある。テープを巻かれているが足下を気にしていると痛い目を見る。しばらくの登りで左下に三ツ口谷右俣を見下ろし、前方左は赤ガレの崩壊斜面になる。ここからの県境尾根には観光協会の「旧道通行禁止」の標識が設置された。あとは山頂西側の巻き道を登るばかりだ。

鎌ヶ岳の山頂は風が強く、雲が消えて紫外線が強烈に降り注いでいる気配だ。
伊勢湾シーバース方向を見ると25日に入港した出光丸らしい船がボンヤリと見える。国内需要の0.8日分と報道された原油の荷下ろしが完了した頃ではなかろうか。強風で離岸を出来ずにいるのかな。この山行記録を書いている時点(30日正午)でMarine Trafficを確認すると、出光丸は既に出港しており、伊良湖水道の神島付近を通過して外洋へ出たところだった。行き先はシンガポールと表示されている。
WTIは何処にいるのやら。貧乏人は値上げ分を右から左へ廻すことが出来ない。ババ抜きのジョーカーが何時も手元に残るよ。今後のホルムズ海峡が気にかかる。
紫外線への暴露は嫌なので、日陰がない山頂での長居は無用だ。皇大神宮の小祠で登山無事のお礼をして下山した。今日は何だか鼻水が出る。咳は出ない。個人的な花粉症の時期ではなし、冬でもない。何だろうコレ。

三角台地の入口でヤマボウシを見上げる。まだ白くない。金華山を登った5月6日に、岐阜駅前(標高10m)の植栽で見たものは白かった。標高差940m分は、時間差23日では追いつかないようだ。


ホウノキの花は二輪が見えるけれど、ツボミはたくさんある。花まで距離があるので、上の写真は望遠レンズ(APS-C用~250mm)と大胆なトリミングの結果だ。ホウノキを下から見上げても普通は花を見られないので、良い観察場所だと思っている。
5月9日にいなべ市農業公園(標高240m)でホウノキの最後の一輪を見ている。ここは標高差700m、時間差20日の現場だ。アカヤシオの開花前線は、年による差は大きいが、概ね3週間で550mを上昇する。100mの上昇は 21日 ÷ 550m × 100 = 3.8日/100m なので、標高差700mの開花前線の上昇なら27日を要することになる。すなわち、アカヤシオなら、6月5日にこの現場も最後の一輪状態になる ・・・ といのは大雑把すぎるか。日毎の気温上昇もアカヤシオの開花時期ほど大きくはないのだから。むしろ6月5日は見頃かもしれない。予想される台風の影響がなければだが。
駐車場へ戻ると、今日も手洗い裏の流水は十分な量がある。良い機会なので登山靴をゴシゴシするが、大分と傷んできたようだ。
御在所岳の山頂部では、サラサドウダンの花は良く咲いていたけれど迫力があるほどではない。ベニドウダンは明らかに少なめだった。株の数は少ないが、ヤマツツジは良く咲いているように見えた。今年のツツジの開花の多寡は良く分からない。
行程表
| 8:02 | 武平トンネル東口駐車場、出発 |
| 9:08 | 山頂部の遊歩道に出る |
| 11:12 | 遊歩道下山口 |
| 11:48 | 武平峠 |
| 12:59 | 鎌ヶ岳(12:29-13-10) |
| 14:35 | 駐車場 |