鈴鹿:御在所岳・鎌ヶ岳
体力維持登山。一ノ谷新道から登った。前回から三週間が空いたためか、体力的に厳しいものになった。
- 登山日
- 2025年7月21日月曜日
- ルート
- 一ノ谷新道-御在所岳-鎌ヶ岳-武平峠
一ノ谷新道
ガラ空きの中道駐車場を出発し、通行止の中道登山口を見るとバリケードは砂袋らしいもので動かせなくなっている。山主は無用の難癖など付けられたくはないのだろう。
濡れた落ち葉を踏んで一ノ谷新道を登る。まずは松茸岩。名札がぶら下がっているが、草木や岩が言葉を発する神代の時代であれば「針金イヤ」とか「金精さまと呼べ」とか聞こえてきそうだ。


緩急を繰り返す尾根をひたすらに登って見晴台へ。今日は白鉄塔とキレットが見えるが伊勢湾側は松の木が邪魔。山頂は雲に隠れているが手前に大黒岩の岩稜が見えている。それほど良い景色とは思えない。この先の段差ではアブミが切れてしまっており、なんとか体を持ち上げた。
鷹見岩を通過し、木製階段を登ると右上にチラリと大黒岩が見えた。もう少し我慢の登りでカモシカセンター跡のベンチに座り込む。先月から3回目の一ノ谷新道だが登る度にタイムが伸びているよ。出合った登山者は、登り下りともに単独者が各2名だけ。ほとんど展望はないし、足下は良くないので登山者が少なくて当然か。
御在所岳
山頂では、3週間前はツボミだったリョウブやノリウツギが良く咲いている。今年は花が多い。ヒョウモンチョウは花には見当たらない。何処へ行ったのか。




長者池への階段を下ると、最初に頭上にあるのがアオダモ。これを水に入れると青い蛍光を発するのだとか。実験をしている人のサイトがあった。「アオダモの枝で本当に水が青くなるのか」/「木のメモ帳」

御嶽大権現を参拝して峠道へ向かう。シロヤシオが日焼けして紅い。
峠道を下る。登山者は多く、右手にストック、左手に日傘の女性とか初めて見た。6月30日付けの伊勢新聞によれば、29日に「武平峠山道で……下山中に高さ約1メートルの岩場から平地に降りた際、不注意で左足首をひねった……町消防本部と同署山岳警備隊が出動。滋賀県の防災ヘリで救助」とのこと。
同じ轍を踏まないようにゆっくり武平峠へ下りる。ここから下山すれば良かったのだが、鎌ヶ岳の往復を追加したことで散々なことになった。
鎌ヶ岳
鎌ヶ岳の県境尾根も登山者が多い。ポカリスエットで水分とミネラルを補給しながら登ったが、岩塔の手前で右足中指と薬指がケイレン。ふくらはぎからも警告が出ている。マッサージで緊張を解いてやるが前途多難。ミネラル補給のタブレットをガリガリする。
山頂西側の巻き道から最後の登りになったところで、子連れの8人グループが下りてきたので道を譲るが、世界には自分たちしかいない感じ。変な連中で疲れる。


山頂の皇大神宮を参拝した。調べられた範囲(関西随一の仙境:伊勢湯の山温泉御案内)では、少なくとも戦前の昭和10年代には鎌ヶ岳山頂に祠が置かれていたらしい。現在の祠は傷んでいたが、破損した扉は修繕され、祠は再舗装、歪んだ鳥居は撤去されている。伊勢神宮では5月の山口祭で式年遷宮の行事が始まった。
虫が鬱陶しいのでおにぎりを食べて早々に下山する。しかし、何故か岩塔を通過したところで再度のケイレン。即座に緊張を緩めてカオスの世界へ行ってしまうことを阻止し、時間を使ってマッサージする。使用期限が10月の「コムレケア」を持参しているが飲んだことがない。小林製薬なのでツムラの芍薬甘草湯68番に差し替えましょうか。

武平峠に近づくと8人グループに追い付いてしまった。相変わらず周辺には無関心。これは「山怪」かも知れないので脇道へ避難して武平峠へ下りた。右ヒザが痛み始めたので鈴鹿スカイランを歩いて駐車率4割の中道駐車場へ戻った。
GPSによる総上昇量は1014m。中道駐車場 555m、御在所岳三角点 1209m、武平峠 877m、鎌ヶ岳 1161mなので、単純計算では (1209-555)+(1161-877) = 938mになる。その差 76mだが、その程度の登り下りはあったかも知れない。
中道駐車場の閉鎖された東口にあるネムノキを見に行ったが、花はほぼ終了している。今年はこの花を見られなかった。山歩きの回数が減ったり、間隔が空いたりすると、あっと言う間に体力が低下することを今日は実感した。
行程表
6:02 | 中道駐車場、出発 |
6:05 | 一ノ谷新道登山口 |
7:15 | 見晴台(7:15-7:20) |
7:50 | 鷹見岩標識 |
8:20 | カモシカセンター跡 |
9:20 | 遊歩道、武平峠への下山口 |
9:57 | 武平峠 |
11:14 | 鎌ヶ岳(11:14-11:28) |
12:37 | 武平峠 |
13:38 | 中道駐車場、到着 |