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  3. 2025年4月4日

鈴鹿:御在所岳

寒くて風が強い1日だった。アカヤシオの開花にはまだ少しの時間がありそうだ。

登山日
2025年4月4日金曜日
ルート
中道-御在所岳-峠道

中道

鈴鹿スカイラインはまだ閉鎖中なので「湯の山かもしか大橋」の北詰に自動車を置いて歩くことにした。三重県大気環境情報によれば、朝5時の御在所岳の山頂は気温-0.7℃、風速13.1m/s、湿度99.5%とのこと。3月下旬の一週間は暖かくなったが、月末から寒い日が続いている。

路面は濡れており、ヤシャブシの黄緑色の雄花が一面に落ちている。アセビ、シキミ、ツバキの花が見えるが、咲き始めそうなミツバツツジはまだ気配がない。7:10の中道駐車場には7台の自動車があり、長石谷方向へなのか2人が出発して行った。

写真1 アカヤシオのツボミ写真2 タムシバ

中道を登り650mのアカヤシオを見るが開花していない。ツボミは膨らんでおり、先端が赤くなったものがあるけれど花芽の数の多寡は判断しかねる。昨年は明瞭な裏年だったので、今年は表年を期待しているのだが。いずれにせよ、アカヤシオの開花は平年並み、或いは少し遅くなるかも知れない。

それにしてもタムシバが咲いていない。近くに咲くタムシバ一株しか見あたらないが花は少ない。タムシバも開花が遅れているのかも知れない。

写真3 五合目から御在所岳山頂を見る

ロープウェイの架線下でマンサク、シキミの花を見る。五合目の展望台では強風に雨が混じったが、一度だけで勘弁してくれた。それでも何か冷たいものが風に混じっており頰を刺激される。

写真4 955mのタムシバ

地蔵岩からは吹き飛ばされそうな北風になった。第4号杭にあるアカヤシオ(895m)はツボミがまるで成長していない。そして木梯子を登って見上げた955mのタムシバはツボミがとても少ない。ここのタムシバとアカヤシオは割と独自路線で周辺に同調しないことがあるけれど、今年の春の花が少し心配になってしまう。

ササ枯れが進行している七合目周辺では溝道に入るまで北風が冷たい。溝道以降、登山道の残雪は少なく、富士見岩まで路面の凍結はなかった。

写真5 テラスから8合目を見る写真6 氷片

写真7 ハゲにて

八合目のテラスを通過してハゲに近づくと強風で氷片が落ちてくる。見上げると木々が白く凍っている。これは「霧氷」で良いのだろうか。AIによる解説を読んでも何と呼称すべきか良く分からない。

御在所岳山頂部

写真8 富士見岩から本谷、大黒岩

富士見岩のマンサクは咲いていたが氷り漬けになっている。風が強くて薄暗いので写真撮影は無理だ。本谷側のロープウエイには赤いゴンドラが見えないので稼働していないようだ。強風による運休か、間欠運転なのだろう。

写真9 北側遊歩道
写真10 国定公園記念碑付近から

気温上昇と強風で氷片がバラバラと落ちてくる北側遊歩道を歩き、三角点、御嶽大権現を歩いた。さすがに風が強くて寒いので早々に峠道を下山した。

峠道

写真11 峠道から鎌ヶ岳を見る

武平峠への道は乾燥して夏季と変わらない。倒木や枯れ枝の大方は片付けられているが、柔軟体操のつもりで残った枝とか片付けてみる。峠道でもササ枯れが進行中だ。

写真12 シャクナゲ、大石橋南側写真13 三嶽寺のハナノキ

鈴鹿スカイラインを中道駐車場まで歩いたが、今年は珍しく道路工事の気配がない。中道駐車場では15台に増えていた。

大石橋の南側ではシャクナゲのツボミが大きい。何かと近づきがたい三嶽寺ではハナノキが赤い新芽の展開を始めた。ロープウエイ駅からは間欠運転のための集客放送が聞こえる。出合った登山者は中道で登り、下山の各一名だけだった。

行程表

6:40湯の山山かもしか大橋北詰、出発
7:10中道駐車場
9:22富士見岩
9:49三角点
10:09峠道下山口
10:48武平峠
10:57鈴鹿スカイラインに下りる
11:41中道駐車場
12:36湯の山山かもしか大橋北詰、到着
(作成 2025.04.05)