鈴鹿:御在所岳
アカヤシオの開花は中道3合目まで。まだ、花は少なく、開花前線はオバレ石に達していなかった。
- 登山日
- 2020年4月9日木曜日
- ルート
- 中道-御在所岳-裏道-小峠-中道
中道




中道駐車場はガラ空き。出発準備を終えると4台目の自動車が入ってきた。アカヤシオの花見には早いが、サボっていたので一度は山頂まで登っておきたい。
中道を登れば、アカヤシオの開花は4日と同様に三合目手前まで。早咲きチャンピョン達が開花しているだけで、全体の開花は進んでいない。オバレ石では開花していなかった。日当たりの良いところで一輪咲いており、「開花」は明日、明後日という雰囲気だ。5号塔の尾根に入ってみたが、ここもまだ朱いツボミだった。
タムシバの開花前線は地蔵岩付近。これ以降は小鳥の囀りを聞きながら登るのみ。その囀りもキレットを通過するとほとんど聞こえない。木製階段のアイゼンによる被害は何故か僅少。登山道両側の濃かったササ藪はバーコード化が進んでいる。風も穏やかで、何だが無音。頭上をつがいなのか、二羽の鳥が絡み合うように飛び回って消えた。久し振り。
御在所岳山頂部





平日とはいえ、登山者、ロープウェイ客ともに少ない。新型コロナウイルス肺炎で、空海もビックリの三密禁止。しかし、ロープウェイのゴンドラや混雑時の建屋内では密閉、密集、密接になりそう。連休の御在所ロープウエイは営業できるだろうか。
遊歩道を歩き、御嶽大権現、長者池、国定公園記念碑を経由して三角点、望湖台と歩く。鈴鹿国定公園の指定は昭和43年。当時、この記念碑の前で華々しい記念行事が開催されたようだ。
その国定公園記念碑には「大自然自然のままに美しく」と刻まれている。これを見れば、大概の人は苦笑するのでないか。山頂部の自然を破壊して観光施設を設置することが悪いとばかりは思わない。けれど、さすがに「大自然自然のままに美しく」という言葉はどんな魂から出たのか。良心の墓石としか思えない。背後にロープウェイ施設が見えるように記念碑を移転してはどうか。




芭蕉池は歩道の老朽化なのか一部が立入禁止。蛭ヶ野高原から移植したというミズバショウは見あたらない。ザゼンソウは枯れ草の中か。これも何処から持って来たのか、10株程のカタクリが今年も咲いている。
御在所ロープウエイは昭和34年の伊勢湾台風の年に営業を開始している。ロープウェイ施設に破壊される前の御在所岳山頂はどんなだったか。もう後期高齢者の登山者しか承知していないことだ。
裏道


裏道を下る。登山者は少ない。6人を見ただけ。七合目を過ぎると一ヶ所、登山道が谷側へ崩壊している。現状、通過は出来るが、昨年より拡大しており心配。平日休業の藤内小屋ではサクラが良く咲いていた。
東尾根、中道
久し振りに裏道から小峠経由で中道へ行く。入口には立派な標識もある。疲れた足には厳しいが、小峠まで約100mの登り。無数の目印があって使いやすくなった。
小峠から岩場まで東尾根を70mほど歩く。咲いているアカヤシオもあるが大方は朱いツボミ。岩場ではミツバツツジが咲き始めた。




小峠から西へ向かう。ロープウェイのゴンドラが見えるが、どれも空っぽ。10台以上を見たのだが。中道の三合目標識で西側を覗くが登山道から離れた所で少しアカヤシオが咲いているだけ。650mまで下りて、小さな木だが5株ほど咲いたアカヤシオをしばらく眺めて過ごした。
鈴鹿スカイラインを希望荘まで下りると、道路南側に駐車場が新設されている。今日は線引き作業中。何時、供用開始だろうか。既に菰野富士山麓に植栽されたヤマツツジのツボミが朱色に膨らんでいる。ヤマヒル様が出てくる前にお願いしたいものだ。
行程表
6:25 | 中道駐車場 |
9:14 | 富士見岩 |
11:22 | 裏道下山口出発 |
13:12 | 裏道から中道への連絡路に入る |
13:32 | 小峠(13:32-13:43、東尾根へ) |
13:55 | 中道三合目 |
14:30 | 駐車場 |