鈴鹿:御在所岳
シロヤシオの花見。花はかなり散ってしまった。ベニドウダンやサラサドウダンが咲き始めているが、これも強風でいくらかは散ったようだ。
- 登山日
- 2016年5月27日金曜日
- ルート
- 御在所ロープウエイ-御在所岳-御在所ロープウエイ
御在所ロープウエイ


御在所ロープウエイの湯の山温泉駅に到着すると放送が10時の改札を告げた。雨後で風が強いためか、或いは乗客が少ないためか、30分間隔の運転らしい。乗客は1人。ゴンドラに乗って待つと目前に大きな滑車がある。5号鉄塔~湯の山温泉駅間の支索ワイヤーを引っ張る錘のための滑車か。
結局、乗客一人でゴンドラは動き出す。5号鉄塔を通過して右に中道登山道のキレットを見ると、風にゴンドラが揺れて船酔いのような気分になる。後続のゴンドラが1台あるが空車だ。あるいは強風に対する配慮なのか。
御在所岳山頂







山上公園駅から登る階段にはシロヤシオの花弁が一面に落ちている。昨夜の風で散り果てたかと案じたが落胆するほど酷くもなし。残ったシロヤシオや、咲き始めたサラサドウダン、ベニドウダンを見て朝陽台を散策する。花が風に揺れて写真撮影はままならぬ。観光客、登山者の姿は皆無。今年も溝掘り工事をしているが、並べられたポリエチレン管の用途は何だろう。
ロープウェイの運転は11時には通常運転に復帰していた。少数ながら上がってくる観光客と入れ替わって下山した。
また、御在所ロープウエイ




山上公園駅で発車を待てば、これも目前に支索の固定端がある。レールから支索へとゴンドラの車輪が乗り、空間に飛び出す辺りは毎度ながらに緊張する。風が弱くなったのか、今度はあまり揺れない。
支索をレールとして車輪でゴンドラが吊り下がり、把握した「えい索」により牽引される仕掛けは、行き違うゴンドラを見れば明らか。車輪は支索に乗っているだけに見えるが脱線したらどうなるのかとか、えい索の把握機構は前後独立なのかとか、その把握が不十分なら下方へ滑り落ちるのみとか、精神衛生上、良くないことを妄想する。毎日新聞フォトバンクを「御在所ロープウエイ」で検索すると1994年10月の事故写真が出てくる。2号鉄塔に接触して宙ぶらりんで停止。12時間かけて救出とある。当時の事故報道を思い出した。どうやってゴンドラから脱出したのだろう。
来月の施設点検や索道下の伐採、時折見かける点検作業など、安全対策を実施していることは承知しているが、なかなかに度胸を要する乗り物には違いないと認識を改める。足の具合が万全なら、爺さんになるまで利用しないのですがね。