鈴鹿:御在所岳・鎌ヶ岳
御在所岳でのアカヤシオの開花が大幅に遅れている。余りに物足りないので、花を求めて鎌ヶ岳の三ツ口谷左岸尾根(日蔭尾根)、長石尾根を帰路に選択した。
- 登山日
- 2011年4月30日土曜日
- ルート
- 中道-御在所岳-峠道-三ツ口谷左岸尾根-長石尾根
中道

料金所跡から中道を登る。アカヤシオの花見なのだが、花の密度が足りない。地蔵岩からキレットの間は期待に反して、ほとんど花がない。日蔭美人もまだツボミ。
キレットの東側には赤いツボミが多数あるが、1株が開花している程度。木梯子を登れば尾根北面で開花(標高955m)。いつものタムシバは花が少ない。昨年の猛暑に草臥れたのか。その下の健康優良児には2輪の花のみ。その先、1000m(7合目)に花がないことは意外。例年なら、山頂部で開花している時期なのだが。


滋賀県土山の平均気温を使用して、良好に開花した2005年と比較してみると、やはり気温上昇が足踏みをしている。中日新聞(4月25日)には、「アカヤシオの枝には、例年以上に多くのつぼみが付いた。」と報道されている。営業用のバイアスもあろうが、今後、気温上昇により一気に開花することを期待しよう。




登山者は多いが、花は寂しい中道を登る。テラスのツボミも赤くなり始めた。気温次第だが来週末に開花するだろうか。テラスの標高は1100mほど。

アカヤシオのページにある中道の開花前線図に今年分を追加した。縦軸は標高である。開花前線が遅れていることは一目瞭然。
御在所岳山頂部




タテヤマリンドウの花が少ない。まだ、日蔭やササの中に、例年なら消えている残雪があるので当然か。アセビは良く咲いている。今年、御在所岳の花木には表年を期待しているので吉兆なり。
峠道・三ツ口谷左岸尾根・長石尾根
峠道を下れば、天指し岩でツボミが膨らみ、トンネル道の入口(1000m)では開花。見下ろせば、赤色のツボミが沸き立つようで期待感に溢れている。元気がないのは中道だけか。武平峠から登り直せば、こちらは950m付近が開花前線。
地図の大きさ:600×150 600×500 600×700
地図の大きさ:600×150 600×500 600×700 説明:地図表示について
この地形図は、GPSによる軌跡を地形図に描画したもの。

鎌ヶ岳の山頂に登るのは面倒なので、三ツ口谷左岸尾根(日蔭尾根)に入る。1番目のハゲで1株が開花。3番目のハゲは来週には良さそうな雰囲気。ヤブを三ツ口谷へ下り、長石尾根に乗り換えた。




期待したほどにアカヤシオの花はないが、長石尾根を下るに従い花の密度が上がった。弥一ヶ岳手前の三ツ口谷下降点や、弥一ヶ岳山頂には菰野町観光協会による標識が立てられた。

弥一ヶ岳から鈴鹿スカイラインの崩落現場を遠望できる。上段の復旧工事は大方終了したが、下段は手付かずに見える。一方、こちらの登山道はストックで突かれて穴ボコだらけだ。男子たるもの、ゴムキャップを用意することが心得であろうに。


長石谷の登山口まで下りると「鈴鹿国定公園の自然を回復させる会」の看板が立てられていた。希少植物を採取しないでくれとの内容。趣味は花泥棒という恥ずかしい連中が出没するらしい。
行程表
5:59 | 鈴鹿スカイライン・料金所跡 |
7:57 | 富士見岩 |
9:41 | 峠道下山口 |
10:24 | 武平峠 |
11:40 | 三ツ口谷に下りる |
13:46 | 長石谷登山口 |