鈴鹿:御在所岳
中道や山頂部のアカヤシオは悲惨な状況になっていた。降雨後の日曜日、寒気が日本列島に流れ込んだ。四日市から見る鈴鹿山脈は、初冬のような雲に覆われ、午後からは強風が吹いた。翌日以降も低温と強風が続き、アカヤシオは相当なダメージを受けたようだ。
- 登山日
- 2009年4月29日水曜日
- ルート
- 中道-御在所岳-裏道-割谷道
記録
何故か、鈴鹿スカイラインは冬季ゲートで閉鎖されていた。貼り紙は昨年10月のもの。閉鎖理由が分からない。仕方なく中道登山口まで歩けば、蒼滝トンネル西口に落石があって、下り車線を通行できない状態だった。これが閉鎖原因なら、長引くことは無さそうに思える。
中道を登るとオバレ石でアカヤシオが登場した。花期の最後のものだが、マルハナバチが花の間を飛び回っている。しかし、展望台から見上げる御在所岳は異常だった。アヤカシオの花色がほとんど見えない。鎌ヶ岳も同様だ。散ってしまったらしい。

標高1000m、北谷の展望台から見上げる中道。ほとんど花は見えず、残った花にも生気を感じられない。

テラスにて。傷んで褐色になったアカヤシオの花が、散ることもなく残っていた。






山頂(朝陽台)には、開花しているアカヤシオはまったく見られない。どうやら、強風により花やツボミが落ちてしまったようだ。ツボミは沢山残っているが、膨らんだものは傷んでいる。風、気温とも落ち着いたので、週末には残ったツボミが開花してくれることを期待するばかり。
植物園のミズバショウはそろそろお仕舞い。遊歩道を行けば、タテヤマリンドウは良く咲いているが、御岳大権現周辺にもアカヤシオの花はない。風陰になる貯水池を見に行くと、北側水面付近に密やかに咲く満開の2株を遠くから見ることができた。
御在所ロープウェイは、営業開始から50周年。一日限りの特別料金が設定されており、観光客も多いようだ。


風の影響が少なそうな裏道を下山する。7合目標識の下、昨年9月の土石流に持って行かれずに済んだ小さなアカヤシオ群落が満開を迎えていた。
6合目付近の裏道登山道は、何時崩壊してもおかしくない状態。土石流で真っ白な河原に変わったウサギの耳付近は、初夏のような日差しで眩しい。復旧作業が続く藤内小屋を過ぎると裏道は通行止になっているので迂回路に回る。登った小峠で右折すれば中道、ほぼ直進方向が割谷の道。咲き始めたイワカガミを見ながら、割谷道を下山した。蒼滝トンネル西口では作業中、落石は大方片付いたように見えた。
行程表
5:51 | 鈴鹿スカイライン・冬季閉鎖ゲート |
6:18 | 中道登山口 |
7:55 | 富士見岩 |
11:10 | 裏道下山口 |
13;53 | 鈴鹿スカイライン |
14:27 | 閉鎖ゲート |