鈴鹿:御在所岳・国見岳
目覚めると、お天道様のご尊顔を拝することとなった。天気予報はあてにならぬ。心地よい梅雨の晴れ間、鈴鹿の山は初夏の様相なり。
- 登山日
- 2006年6月24日土曜日
- ルート
- 中道-御在所岳-国見岳-国見尾根-岳不動-藤内小屋-裏道
御在所岳

中道は涼しく快適だ。そして、なにより青空が明るい。天気予報のせいか、出会う登山者は少ない。そのかわり、先週は出会えなかったササユリとご対面。見渡す鈴鹿の山々は、もう頭の天辺まで夏の色 ...


山頂部ではタニウツギばかりが目立つ。この花は、季節を分ける花だと思っている。これから鈴鹿には暑苦しい日々が続く。まあ、トンボの季節は楽しみではあるが。

咲き残ったベニドウダン、日蔭に一輪・タテヤマリンドウ、わずかにアカモノ、黄色に目立つニガナ、モリアオガエルの卵がぶら下がる長者池、足の間をすり抜けるヘビ、頭上を飛ぶツバメ、ジャレあう2頭のチョウ(誰がチョウの数え方を「頭」にしたのだろう)、2時間あまりを山頂周辺で過ごした。


国見岳
相変わらず登山者の気配は薄い。山頂の立て看板「国見岳」の背後に薄い踏み跡があり、すぐに展望の良い北側の岩場に出る。青岳方面を眺めて一休み。
ここから東側に回り込もうとヤブに入れば、足下に妙なものを見つけた。最初は三角点の石標のように見えた。10センチ×15センチ、高さは20センチくらい。「昭和60年中村豊」と彫られている。小さな墓石のような雰囲気。整地された跡もなく、ササのなかに置かれているばかり。

藤内壁を眺めながら国見尾根を下り、久しぶりに不動谷へのガラガラ道に入った。看板がなければ登山道とは思えないようなところだ。背後からの日射しで首筋のあたりが暑いので、木陰へ逃げながら下る。


水音がすれば不動谷。がらりと雰囲気が変わる。岳不動(嶽不動)の祠を覗けば、火炎を背負った石像が陰の中に見える。樹下の谷道は陰影が濃い。真っ白な権現谷を合わせ、右岸通しの道を藤内小屋まで歩く。

その藤内小屋にササユリを見た。ハチが潜り込んでおり、もう花粉でぐちゃぐちゃ。よほど魅力のある蜜を出すのものか。
御在所山の家に立ち寄るが、ナツツバキはまだ開花していなかった。
行程表
7:15 | 鈴鹿スカイライン・中道登山口 |
9:37 | 富士見岩 |
11:59 | 遊歩道・裏道下山口(9合目) |
12:32 | 国見岳・山頂(12:32-13:29) |
14:36 | 岳不動 |
15:15 | 藤内小屋 |
15:41 | 鈴鹿スカイライン・裏道登山口 |