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御在所岳日記

中道から裏道へ。山頂部のサラサドウダン、ベニドウダンは絶好調で良く咲いていた。今日は藤内壁へ防災ヘリコプターが飛んだ。

登山日
2023年6月4日日曜日
ルート
中道-御在所嶽-裏道

中道

穏やかな晴天になった。朝寝坊をしたので、中道駐車場の出発が6時15分になった。日曜日なので駐車場の空きは残り3台分だ。

後方からの登山者に道を譲りながらオバレ石に到着。四合目標識からオバレ石を見上げて写真を撮る。標準ズームの広角端24mmではこんなもの。広角レンズを欲しいが、何処へ行くにも体力的に荷物を増やせない。望遠側は画像の拡大という手があるけれど。

写真1 オバレ石写真2 コアブラツツジ

七合目を過ぎるとサラサドウダンの花が大量に落ちていたが、溝道に入るとまだ咲いている。八合目を通過して振り返れば、今日も富士見岩の尾根に取り付くヒトがいる。最近、やたらと増えた印象だが、ここは鳥の領分として残しておけばと思う。手遅れかも知れないが。

3時間ほどで中道出口の富士見岩に達した。道草三昧で疲労感がない。熱量は消費したが運動強度が足りておらず、町内を散歩したようなものだ。心肺機能の強化のために気合いを入れて歩くべきか。

御在所岳

中道から山頂遊歩道に変わると、途端にサラサドウダン、ベニドウダンの花が増えたように感じられる。富士見岩付近では多いかも知れない。

写真3 鎌ヶ岳写真4 御在所ロープウエイ駅
写真5 大黒岩写真6 風力発電施設が見える

見晴台に下りてみる。正面が鎌ヶ岳、右がロープウェイ駅、眼下が大黒岩になり、大黒岩左下の岩稜を登攀する2人組が見える。

鎌ヶ岳、鎌尾根、仙ヶ岳と視線を移すと物足りない。高円山にあったNTT中継所の鉄塔が見えないが撤去されたか。鈴鹿峠は御所平に隠れているが、その右に鈴鹿山脈の南西端である高畑山、那須ヶ原、油日岳が並んでいる。

仙ヶ岳の写真を拡大すると、その遠方に青山高原の風力発電施設があることに気づいた。

写真7 ベニドウダン
写真8 サラサドウダン写真9 サダサドウダン
写真10 サラサドウダン
写真11 ベニドウダン
写真12 サラサドウダン写真13 タニウツギ
写真14 カマツカ

良く咲いたシロヤシオが散り、サラサドウダン、ベニドウダンが派手に咲いている。承知している限りで、最高レベルの花の多さかも知れない。他にも、タニウツギが赤いツボミ。白い花はカマツカか。これも多数の花を付けている。以前は木に名札を付けてくれたのだが、もう残っていない。

三角点では30人超えの団体が出発して行ったが、それでも周辺には登山者や観光客が多いように思う。今日は復帰後、初めて裏道を下る。

裏道

三角点から国見峠へ下ればヤマツツジが咲いている。山頂ではシロヤシオに一週間ほど遅れて開花していたが、今日の中道ではキレットにツボミが残っていた。割と勝手気ままな開花をするかも。分布は伊勢平野の丘陵地から御在所岳の山頂まで広範囲だ。同様に丘陵地にも咲くミツバツツジは山頂であまり見ないような。

写真15 ヤマツツジ

国見峠からは背丈近いササの道だったが、この付近のササも衰退している。旧六合目の崩壊地の迂回路に出ると青天井になり、ヤマボウシが白くなっていた。

ヒザに負担をかけぬように歩き、「ウサギの耳」に張り付いたヒトを左に見て「天狗の踊り場」跡まで来た13時22分、ヘリコプタが現れた。天候は曇り空で無風。藤内小屋の上空にて滞空後、藤内壁へ移動する。藤内壁に対面するようにしばらく滞空後、北谷上空を旋回し始めた。藤内小屋で休憩していると、13時43分に四日市方向へ飛び去った。

写真16 防災ヘリコプタ

現場は500mほど離れており状況を視認できなかったが、写真を拡大してやると遭難者をホイストで引き上げているようだ。(三重県警の事件事故情報には、2023年06月05日付けで「6月4日昼前、三重郡菰野町大字菰野の御在所岳の藤内壁一の壁において、男性(33歳)が転落してけがをする山岳遭難が発生」とあった。)

拡大画像に文字を判読できる解像度はないが、黄色い機体の尾翼に滋賀県マークがある。津市の伊勢湾ヘリポートより、日野町のヘリポートの方が距離は半分なので、滋賀県の防災ヘリの出動か。三重県の防災ヘリは白い機体だ。PR活動なのか、スピーカで小姑のようなことを言いながら三角点を周回していったので良く憶えている。

これ、標準ズームの望遠端70mmの拡大ではなく、200mmで良いので望遠レンズがあれば明瞭になったかもと思う。荷物は増やしたくないけれど。

写真17 コアジサイ写真18 クマシデ

藤内小屋の出口ではテスト岩にもヒトが張り付いている。左側ではコアジサイが咲き始めており、こちらの葉の上にも何かいた。尻尾が短いがカナヘビか。

パイプ堰堤を通過すると工事道路の終点に警察、菰野消防の車両各1台がある。仕事とはいえ御苦労さま。ウツギが多数咲くコンクリ坂を鈴鹿スカイラインに下りれば、蒼滝大橋から東の道路脇に多数の車両が駐車している。今日の裏道は人出のようだ。

まるで各駅停車でも、右ヒザに支障なく裏道を下降できた。もう少し行動範囲を広げても良いか。「蝸牛そろそろ登れ富士の山」だが。

行程表

6:15中道駐車場、出発
9:21富士見岩
9:38見晴台(9:38-9:51)
11:31三角点を出発
11:50国見峠(11:50-11:57)
13:38藤内小屋(13:38-13:50)
14:22鈴鹿スカイライン
14:45中道駐車場、着
(作成 2023.06.07)