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御在所岳日記

晩秋の中道・裏道を雨が降り出す前に体力維持登山。地蔵岩のことなど。

登山日
2008年11月24日月曜日
ルート
中道-御在所岳-裏道

記録

気象庁のレーダー画像を見ると10時頃まで雨は無さそう。その時刻には「ウサギの耳」へ降りるつもりで御在所岳に向かった。料金所跡の自動車は僅かに4台。ラジオは「午後の降水確率100%」と予言するが、青空からは朝の光が差し込んでくる。

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料金所跡の北西部分にモノレールが設置されていた。なんじゃこりゃと言葉が漏れる。

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いきなり標高890mの地蔵岩。紅葉は終わってしまった。背後に見えるハライド南面も9月の豪雨で荒れただろうか。曖昧な記憶と比較するがはっきりしない。

少し歩いて角度を変えて見る地蔵岩は、抹香臭い名前とは無関係な幾何学的オブジェに変身してしまう。

石の写真家・須田郡司氏が11月に出版した「日本石巡礼」には、見開きで地蔵岩の写真が掲載されている。巨石には何か奥底から心惹かれるものがある。

風は穏やかで、日差しがある中道は意外と暖かい。歩いている分には、長袖のTシャツ一枚で充分。十字のクサリ場まで登ると週末の初雪が溶け残っていた。テラスでは、アカヤシオの枝が切られている。山頂の1212mにて、ここまで舗装すべきと言う観光客のおばさんと出会ったことがあるが、同類の仕業だろうか。足を引っかけて転落することもないと思うが、どう考えたのだろう。

写真5

そのテラスから中道を振り返る。尾根の左斜面には立岩が見え、尾根上には地蔵岩らしいものがあるがはっきりしない。写真を思い切り拡大してみた。

写真6
写真7

例えば、湯の山温泉のバス停付近から見上げる地蔵岩は、尾根上にぽつんとシルエットを見せている。祖霊が還る山であれば、その中腹に地蔵が一体立っていても、おかしくないかも知れない。

写真8

到着した山頂・朝陽台は、ロープウェイの営業前なので人影なし。天気のことがあるので早々に裏道を下山して、9時55分にウサギの耳に到着。まだ、雨は降りそうにない。ここまでの裏道では単独者1人、グループ3組と行き違った。

下の岩の写真は、ウサギの耳の泊まり場・東端にあったものと、天狗の踊り場にあったもの。土石流で流されずに残っている。左岸との距離を測りながら災害前の登山道を思い浮かべてみる。他に残ったものはないかと探すが、明確に指し示すことができない。そして、右岸側の変容は凄まじい。

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歩くに従って、藤内小屋から作業音が聞こえてくる。一服亭の解体作業が始まっていた。(解体作業ではなく、補強工事だった。:追記 2010-11-14)

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裏道から中道への連絡路に入り、残った紅葉を楽しんで料金所跡に下山した。

朝にあったモノレール車両が見えないので法面工事の作業中らしい。以前から災害防除工事の看板(平成20年10月16日~平成21年2月27日)が立っていたが始まるらしい。建設業の許可票には、株式会社マルジンとあり、モノレール技士の記載があるので探してみると、こんなブログ(マルジンマン日記)が出てきた。時に見かけるモノレールだが、雪の季節は大変なようだ。

行程表

7:08鈴鹿スカイライン中道登山口
8:42富士見岩
8:57裏道下山口
11:34鈴鹿スカイライン
(作成 2008.11.27)(最終改訂/書式等 2012.02.26)