醒井地蔵盆
地蔵川


2019年8月24日、米原市醒井の地蔵盆に出かけた。旧醒井宿地蔵堂の行事だ。醒ヶ井駅を出発し、「醒井大橋」で地蔵川を渡ると中仙道となる。川中には白いバイカモの花に、赤い百日紅の花が落ちている。
問屋場前では、カニューラで酸素吸入しながら重量級カメラを持ち歩く親父さんがバイカモの撮影中。ボンベを持ち歩ける場所なら何処へでも自由に行ける。良いことだ。日没まで時間があるので、暗くなる前に枝折の天神水へ行ってみる。
天神水


駅前から南へ、高速道路下、河南小学校を通過し、東へ川を遡ると公園化された天神水の池があった。静かな池の中央に石灯籠があり、北西端の岩下から湧水が流れ出している。斜面上の小祠が天神さんか。
醒井地蔵盆
夕闇の時刻に醒井へ戻った。「つくりもの」を見て中仙道を歩き、提灯の間を通って地蔵堂にお参りする。




















地蔵堂以外にも、西行水など3ヶ所で地蔵の小祠を見つけた。何れにも大量の供え物があり、当番の人が詰めている。ある「つくりもの」の前では、親父さんがAlexaにBGMの指示を口頭で出していた。同じ曲の繰り返し再生が出来ないので、曲が終わる度に指示しているとのこと。何かと驚かされる。
20時から万燈流しのイベントが始まる。地蔵堂附近では灯篭の持参者が集まり、見物なのか関係者なのか人通りも増えた。狭い川のこと。2~4基程度の灯篭が断続的に流れてくる。夜店の行列客を気遣いながら流れる灯篭を早足で追えば、醒井大橋の上流で回収作業をしていた。思いのほかの短距離走だった。



問屋場では「陶あかり展」をやっている。これも「つくりもの」か。
混雑することもない、商売っ気の薄い地蔵盆だった。醒ヶ井駅20:40発、豊橋行き新快速への乗車は7人だけ。バイカモは咲いているが、8月上旬の方が花は多いと思う。ライトアップ・イベントの時期なら良いのかも知れない。