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所酒造・金生山

2015年2月1日、近鉄の「酒蔵みてある記」で所酒造(岐阜県揖斐川町)の蔵開きを訪ねた。帰路、石灰岩の山・金生山(大垣市)に立ち寄る。

ルート
揖斐駅-所酒造-三輪神社-城台山公園-揖斐駅~東赤坂駅-金生山明星輪寺-美濃赤坂駅

所酒造

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9時10分、養老鉄道の終点・揖斐駅で降車したハイカーは少ない。都市部から遠く、鉄道を乗り継げば交通費も割高になる。時折、雪が舞う国道を北進し、寒々とした池田山・小島山を西に見ながら岡島橋で揖斐川を渡る。所酒造は揖斐川町の市街地にある。

ハイキングコースを無視して直行した酒蔵はまだ閑散としていた。揖斐駅で配布された地図に抽選券・試飲券があり、珍しく抽選に当たって升を懐にする。おでんと熱燗を購入して暖まる。蔵内の見学はないが、これは仕方のないところか。

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所酒造から商店街を東へ歩き、立派な三輪神社から城台山公園の歩道を展望台に登った。池田山から南へ延びる丘陵地の末端が奇妙な形をしている。石灰岩の鉱山に大きく削られた金生山だ。揖斐駅へ引き返す。

金生山

東赤坂駅から西進し、簡易郵便局過ぎで南西へ斜めに入る中山道を歩く。杭瀬川から赤坂宿らしい雰囲気に変わり、旧杭瀬川の赤坂港跡で公民館を兼ねた赤坂港会館へ立ち寄る。石灰岩や大理石の産品が並ぶ。

虚空蔵口バス停で右折、狭い急坂を北進し、金生山化石館と駐車場まで来れば展望の良い広い道路に変わる。大垣市のソフトピアジャパン、一宮市のツインアーチ138、そして名古屋駅の高層ビル群まで見える。東西はそれぞれ鉱山で断崖状。その間に取り残されたように金生山明星輪寺がある。日本三大虚空蔵の一つらしい。

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虚空蔵菩薩を本尊とする明星輪寺の本堂には前立像があるが、その背後は蝋燭が灯る暗闇だ。そこには石灰岩の巨岩があり、その岩屋に本尊が祀られているようだ。開扉されていないので本尊の姿は見えない。記憶力増進を祈念する「虚空蔵求聞持法」の関係か勉学に霊験がある様子。地元児童達の絵馬の類が壁にあった。独特の雰囲気がある寺だ。

明星輪寺から車道を戻り、西の崖っぷちから石灰鉱山を見下ろす。シカ2頭が眼下の藪を横断していく。金生山化石館で聴いたところでは、明星輪寺の西側は完全に削り取られるが寺は残るとのこと。日曜日だが、どこかから削岩機の音がする。

赤坂宿へ戻って西進、昼飯大塚古墳(前方後円墳)を見学して、無人駅の美濃赤坂駅からJRに乗車した。

(作成 2015.02.10)