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水沢の水まつり・足見田神社

毎年7月31日に、足見田神社(四日市市水沢町)で「水沢の水まつり」が催される。この夜の「お諏訪おどり」を見に出かけた。

仕事を終えて、水沢小学校の手前に自動車で駆け付けたのは19時30分頃。溜め池の向こうには、鎌ヶ岳がシルエットを見せる。道端の空いたところに自動車を置き、少し歩くと提灯の明かりが見える。遠くに聞こえる拡声器の声は「お諏訪おどり」の開始を20時と告げている。

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夜道を歩く人達について行くと足見田神社の参道に出た。周辺の茶畑は夕闇のなか。照明で明かるい足見田神社の背後には、鎌ヶ岳が神山として起立しているのだろうが、もう見えはしない。何と呼べば良いのか、板状に並べられた提灯の照明装置が2枚、神社前の祭り会場に建てられている。一枚は鳥居背後の参道に、もう一枚は水利事業の功労者・辻久善翁の石碑前に献灯されている。

神社に参拝して時間待ち。夜店の前には子供達が群れている。小学校が引っ越して来たようだ。やがて、花笠に太鼓を抱えた踊り手達が、笛・太鼓と共に鳥居から神前の石段前に進む。神主が祝詞を奏上し、お祓いが終わると踊り手は円形に並ぶ。紹介された9人の踊り手達は小学生から小学校の先生まで。

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踊り手は太鼓を打ちながら前に後ろにと歩き、旋回する。ゆっくりの曲調が早く変化すると、体を前傾して左右へ何回も太鼓を振り上げる。激しい動きに、下手をすると観客席に太鼓が飛び込むのではと危ぶむほどだ。曲調がもとに戻り、会場は拍手に沸く。これが繰り返されること20分。体力勝負の踊りだ。

町内会長のあいさつには、徳川家光とか大岡越前の言葉が混じるが良く解らない。踊り手が小中学生に代わり、踊りは続けられていく。

現在、鎌ヶ岳山頂の祠には天照大神が祀られているようだが、足見田神社の祭神は志那都比古命(風の神)など。「お諏訪おどり」は四日市市の無形文化財に指定されており、水沢小学校のサイト「水沢の伝統文化お諏訪おどり」によれば7月15日に踊られていたのだとか。機会があれば、次は月がある夜に来たいものだ。

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(作成 2013.08.02、Google maps 削除 2014.09.20)