1. 鈴鹿山脈/登山日記

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天神山・縄生廃寺跡・高松海岸

概要

天神山(三重県朝日町)は標高40m余り。式内社・苗代神社(祭神:少彦名命、菅原道真他)が中腹にある。近くの縄生廃寺跡は、送電線鉄塔建設に伴う発掘調査で塔の基壇が確認され、唐三彩を被せた舎利容器が発見されている。

この地域から南へ約4km、朝明川河口部の高松海岸(三重県川越町)は、いまや名古屋-四日市間に残る唯一の砂浜になった。戦前、鉄道省のハイキングコースだった界隈だが、舗装道の長時間歩行は何故か山歩き以上に疲れることを再度思い知った。

天神山・苗代神社

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JR関西線と近鉄名古屋線が交差する附近で高架を潜り抜け、苗代神社前に到着。石段を社殿まで登れば、地元の人が初詣に訪れている。社務所を反時計廻りに登り、鉄塔を見て切り開かれた天神山の山上に出る。海の展望が得られたはずだが、成長した樹木が邪魔になってきた。地元小学校の遠足に利用されることも無くなったのか。

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神社に戻らず、南へ下る道を行く。足下には紫色の花が一輪、正月だというのに何の花だろうか。道路に降りたところでJR線側へ戻ると、防火水槽と「縄生廃寺跡400m」の標識がT字路にあった。(2009.01.02)

縄生廃寺跡

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二分する道を北西へ入る。アスファルト舗装が途切れて、左にカーブすると再度標識(縄生廃寺跡200m)が現れるので畑を横断し、鉄塔が見える竹林へ入る。直ぐに鉄塔がある切り開き。番号を調べなかったが、川越火力線18号と思われる鉄塔を右に見て、薄暗い竹林に曖昧な道を探せば縄生廃寺跡に到着した。

竹林の中、ぽっかりと空いた空間に朝日町教育委員会の説明板があるが、退色して読めなくなっている。歩いてきた浅い谷から見上げるようにして、小塔がぽつりと建っていたことになる。どんな風景だったのか想像してみる。

高松海岸

国道1号線を南下し、寒風に背中を押されて朝明川左岸堤防の道を歩く。堤防道路の川側にも建物があるので、朝明川の流れを見られるのは国道23号線に近づいてから。朝明大橋を渡り、右岸堤防を下って高潮防潮堤の水門を出れば、そこが高松海岸。今日の砂浜はとても寂しい。そして、雪の鈴鹿山脈は雲のなか。

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(現地 2009.01.02、作成 2009.01.13、改訂/書式等 2013.02.03)