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御在所岳日記

山頂部は紅葉、中腹も黄葉が始まっている。登山者・観光客ともに多し。

登山日
2020年10月25日日曜日
ルート
中道-御在所岳-裏道

中道

まともな山登りは六月以来。放置すれば山登りが無理な身体になりそうなので、本日は体調確認。何時もの中道~裏道を歩いた。

駐車は蒼滝大橋東詰に空きがあった。鈴鹿スカイラインを歩けば、蒼滝トンネル西口の駐車場は残り三台。中道駐車場は満車。中道登山口の出発は6:16。

写真1写真2 オバレ岩を過ぎて大仏
写真3 地蔵岩~キレット間にて

登山者に道を譲りながらユルユルと登る。伊勢湾からの照り返しで朝日を隠した雲の底面が明るい。オバレ岩を過ぎれば大仏さん。金色が退色してきた。土産物に買っても粗末に扱えないので、同類をあちこちの山で見かける。地蔵岩通過で青空に変わった。

遭難の発生場所のインターネット公開をヤマレコと三重県山岳遭難防止対策連絡協議会の連携で実施するとの報道が八月にあった。協議会サイトには何故か情報がないが、山岳遭難マップやヤマプラのことらしい。

閲覧すると鈴鹿山脈の三重県側に11件(2019~)の事例が掲載されている。うち死亡事故はトレラン男性の滑落事故(藤原岳~竜ヶ岳の県境尾根)のみ。昔の登山ガイドには山道を走ってはいけないと書かれていたが、トレラン需要のためか最近は見ない。登山形態の多様化を否定しないが、「死んじゃうぞ」と書く方が良いのでは。歩いていてもヤバイのだから。

掲載のうち御在所岳は5件(中道1、裏道1、本谷2、藤内壁前尾根1)で軽傷と重傷。昨年の御在所岳での税理士死亡事故や、仙ヶ岳白谷での医師死亡事故を始め、未記載の事故(遭難)がかなりある。中途半端な「山岳遭難マップ」は誤解を招くかも。

写真4 タムシバ写真5 七合目から中道を見上げる

その山岳遭難マップによれば、昨年6月、20代男性の滑落事故(軽傷)があったキレットを通過。木梯子を登ればタムシバの花芽はまずまず。

いつもの中道は安定感のある常連登山者が多いように思うが、本日は何時も以上に浮ついた雰囲気がある。新型コロナウイルスでアウトドアに向かう人が多いとのこと。御在所岳も同様か。

御在所岳

写真6 御在所岳・山頂遊歩道写真7 御在所岳・山頂遊歩道
写真8 御在所岳・山頂遊歩道写真9 御在所岳・山頂遊歩道
写真10 御在所岳・山頂遊歩道写真11 御在所岳・山頂遊歩道

山頂部は紅葉。観光客は多いが、市街地同様に9割以上がマスク姿。我もとマスクを引っ張り出したが、やはりメガネが曇ったので諦める。そして目立つところに無法者のテント2基。こんな有様だが国定公園の第一種特別地域ではある。(テントの張り方を学ぼう:テント泊について、御在所ロープウエイは必要なことを教えたのか気にかかる。)

先週の伊勢新聞(web版)には「ツツジやミズナラが赤や黄に色づき」とあったけれど、いつものミズナラはまだ緑色。木の下でドングリを探すがシカの糞ばかり。シカはドングリが大好きらしい。これでは新芽など期待できない。三重銀行が環境保全活動で植樹活動(同じく伊勢新聞)とのこと。

裏道

三角点から旧スキーコースのガレを国見峠へ下りると、裏道では約1時間、ヘリコプタのエンジン音が続いたが正体不明。藤内小屋でノンアルコールビールを購入。賞味期限切れのカロリーメイトを胃袋へ処分するとスズメバチが接近するので出発した。

先月、三重県警によれば「御在所岳登山道において、男性(66歳)が橋から川原に転落し、怪我をする山岳遭難」とのこと。これは裏道か。正午過ぎに登ってくる登山者がやたらと多い。山頂でのロープウェイ待ちの行列は寒かろう。

登りは気温が低いためか2時間半で富士見岩に到着したが、下山後の両膝の疲労が甚だしい。当分、長距離は歩けそうにない。

現況

新型コロナウイルス感染の第2波は、新規感染者数が第1波のピークレベルで下げ止まっている。帰宅後、ライブカメラで見た御在所ロープウエイの下山待ち行列は、屋外では密接、密集の長蛇の列に見えた。経済が廻らなければ生きて行けないが、好んで病気になりたくはない。

この夏、安倍首相の退陣で「大事な時に体を壊す癖がある…」と発言した参議院議員(石垣のりこ・立憲民主党)がいた。また、れいわ新撰組から参院選に立候補(比例落選)した大西つねき(大西恒樹)は「どこまで高齢者を長生きさせるのか。命、選別しないと駄目」と発言したとのこと。国会議員の器でもなく党を除籍された。

在宅医療の父親は状態が安定しており、嫁に世話を丸投げして自宅を出た。特定疾病は訪問看護など医療保険の自己負担分に対する助成は篤いが、自宅で使用する医療機器・資材の調達経費は別に必要となる。一方、介護保険は相当の自己負担を要している。医療行為付きの特別養護老人ホームは経費的に長期入所は困難。自宅に置いてもやりたいが、父親から長時間離れることは出来ないので、母親の介護を含め、家族には経費以外にも相当の負担がある日常が続いている。

行程表

6:01蒼滝大橋東詰、出発
6:16中道登山口
8:47富士見岩
10:13国見峠
12:27蒼滝大橋東詰
(作成 2020.10.27)