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  3. 2018年4月9日

御在所岳日記

中道のアカヤシオは寒波で開花が進まない。花は痛み、落ちている。開花前線は五合目展望台の手前840mとしておく。

登山日
2018年4月9日月曜日
ルート
中道-御在所岳-御在所ロープウエイ

中道

写真1 アカヤシオ、中道650m

中道の駐車場から長石尾根を見上げると、アカヤシオの花は少なく、前回4月3日に比べて開花が進展していない。表年を期待しているが、裏年のように活気がない。

中道のアカヤシオも同様。650mに花が残されていたが、それ以降は地面に落ち、残った花も傷んでいる。三重県大気環境情報は、昨日、山頂での最低気温を-5.2℃と公表している。中道のアカヤシオの花は、ほぼすべてが凍り付いただろう。例年なら当たり前の寒波だが、この2日間の寒波は異例の早咲だったアカヤシオに厳しかったようだ。

写真2 シロモジ写真3 アカヤシオ、オバレ石
写真4 アカヤシオ、地蔵岩写真5 アカヤシオ、キレット

ロープウェイ架線下のシロモジ、シキミ、アセビは何もなかったように咲いているが、オバレ石のアカヤシオは花を落としている。枝に花が残っているのは五合目の手前(840m)まで。以降も花は落ちており、地蔵岩の手前(890m)では咲いていたようだ。

地蔵岩から西に歩くと立岩の入口に雪が残っている。鎌ヶ岳山頂の北面も雪で白っぽい。地蔵岩、キレットでは膨らんだツボミが落ちていたが被害は軽微か。

写真6 アカヤシオ、中道950m

キレットを通過し、木梯子を登ると950mの健康優良児。今年もツボミが多数あり週末までに開花しそう。相棒のタムシバは花を傷めていた。七合目までのタムシバは花を散らしていたので、ここだけ残っているのが不思議。

写真7 マンサク、七合目手前写真8 アカヤシオ、1100m

八合目から岩壁北面に廻ると、登山者に踏まれた雪が滑りそうで嫌な感じ。テラスではアカヤシオがツボミを膨らませ始めている。中道で出合った登山者は登り1人、下り5人。ほどほどに寒いので体調良好、まずまずの時間で山頂に達した。

御在所岳山頂

写真9 御在所岳山頂
写真10 御在所岳山頂写真11 芭蕉園
写真12 カタクリ写真12 御在所ロープウエイ・展望レストランの工事

こんな日でもロープウェイの観光客がいる。雪で遊ぶ子供連れがおり不思議に思ったら日本語でない。就学年齢に達しているように見えるが良いのだろうか。

芭蕉園では外部から持ち込まれたものだが、ミズバショウがすでに2株咲いている。カタクリも咲きそう。雨が降りそうなのを理由にしてロープウェイで下山した。

湯の山温泉

写真13 石標写真14 ニリンソウか?

翠明館で昼食にする。昨年、店の前で落ちた橋の復旧は何時になるか解らないとのこと。

駐車場へ戻るために温泉街を歩く。僅かに自動車や下山者を見るが、道路を歩く温泉客は皆無。廃業した宿が並ぶゴーストタウンだ。大石橋を渡り階段道に入るところに石標がある。彫りは浅いが「左 一の谷」か。ここ以降、営業しているのは三鈴荘だけ。足下の花はニリンソウか。これも持ち込みだろうか。

石段を上がり、民家横で車道に出て横断。続く石段道を追うが、直ぐに建屋の撤去跡で終わる。斜面を登って車道に出て、コンクリブロック製の建屋の右から谷へ入ると堰堤で道がなくなる。砂防工事がされた斜面の上が中道の駐車場東側だが、あたり一面は地面が荒れている。駐車場直下までイノシシが掘り返した跡らしい。こんな所が野生の王国とは気付かなかった。急斜面なので疲れる。下るなら良いが、車道を歩いた方が良かった。

行程表

8:36中道登山口(割谷駐車場)
10:59富士見岩
(作成 2018.04.10)