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御在所岳日記

青空と黄葉の中道を登り、疲れたので下山はロープウェイを利用した。台風21号、22号の上陸・接近で登れぬうちに、山頂部の黄葉は大方終了してしまった。

登山日
2017年11月2日木曜日
ルート
中道-御在所岳-御在所ロープウエイ

御在所岳

台風以降、鈴鹿スカイラインは通行止なので、温泉道路から中道の駐車場に入る。その駐車場ではスカイライン側駐車場とのバリケードが撤去され、駐車場全体を利用可能になっている。平日の朝7時前で駐車車両は16台。出発する登山者の姿が見える。

霊神碑から中道へ。真横から差し込む朝日が陰影を造る時間帯だ。何もかもが美しいと感じられる。オバレ石到着は駐車場から所要時間40分。怠惰な生活の為か調子悪い。

写真1 中道、ロープウェイ索道下写真2 オバレ石

オバレ石の現場標識は「おばれ岩」、9月に発行された「三重県の山」(電子版)の御在所岳の項では「負ばれ石」。「岩」でなく「石」がこの地域での呼称なので良いと思ったが、同書の写真や地図では「負ばれ岩」。用語の不統一だね。その地図では表道と新道が入れ替わったりと校正不備など目立つ。

5合目展望台から見る朝日に輝く伊勢湾の光芒は、夏なら木曽三川の河口部辺りに見えるが、この時期は随分と南に移動している。背後の御在所岳、鎌ヶ岳の黄葉を朝日が照らして、これも美しい。キレットを降りて振り返ると岩に黄色のペンキマークがあった。8月にあった下山者による遭難騒ぎへの対策か。

写真3 地蔵岩写真4 御在所岳
写真5 七合目から見上げる写真6
写真7 釈迦ヶ岳・ハライド写真8 鎌ヶ岳

7合目から見上げる中道は既に葉を落としている。胸突八丁を登るとお喋りして登る女性グループに追い越された。大したものだ。オバチャンには敵わない。

山頂は観光客多数。介助の若者と共に車椅子の老人も見える。来年7月開業の展望レストランは鉄骨が組み上がっている。御在所ロープウエイが車椅子の観光客に気を配っていることを承知しているが、将来、自分自身は介助なしでは無理と思われる。或いは、予定の新型ゴンドラの導入などで叶うだろうか。

写真9 御在所ロープウエイ工事現場

ロープウエイ博物館に立ち寄ると「最初のポスター」の写真が目に入った。「御在所ロープウェイ」とある。これが、何故に現在の「御在所ロープウエイ」になったのか。誰かが大文字・小文字を書き間違えたとしても、そのまま正式名称になるハズもなし。

御在所ロープウエイ

写真10 御在所ロープウエイから写真11 7号塔と湯の山大橋(仮称)
写真12 鎌ヶ岳と鷹見岩
写真13 中道キレット
写真14 3号塔を点検する人写真15 蒼滝トンネル西口付近

疲れたので御在所ロープウエイを利用した。今日は、年寄り飲み会の幹事なので無難に下山しておきたい。鈴鹿スカラインの蒼滝トンネル西口付近では、濡れた路面に重機や土石運搬の車両が出入りしていた。

湯の山温泉

写真16 御在所ロープウエイ・湯の山温泉駅から見る湯の山温泉

御在所ロープウエイの駅から湯の山温泉を眺める。中央・寿亭の右下に水雲閣の屋根が見える。三岳寺は寿亭の背後になり見えない。眼下の翠明館前では、8月の台風で三滝川の護岸が崩れたが、崩落した橋や物置は片付けられた。写真画面外の左側には鶯花荘の廃墟が見える。屋上には樹木が茂って心霊スポット化しているが、今年版の登山地図にもホテルとして記載されている。困ったものだ。

写真17 寿亭写真18 寿亭・水雲閣
写真19 寿亭・水雲閣写真20 寿亭・水雲閣

水雲閣が公開されている。寿亭の石段を登ってロビーに入り、受付に一声掛けて右へ行くと入口がある。水雲閣は昭和4年に建設、平成20年に登録有形文化財。公開期間中は貴賓室に地元陶芸家による萬古(ばんこ)焼が置かれている。新美南果の鳥瞰図の写しが置いてあったが、大正末期の温泉街の配置とは比べようもなし。松仙閣はないとのこと。

写真21 三岳寺・ハナノキ写真22 一の谷茶屋跡

三岳寺に立ち寄り、温泉道路を歩いて自動車を回収する。この登りが結構キツい。峠道を下りた方が良かったと何時も後悔をする。中道で出合ったのは、登り8組23人ほど、下りは1人、そして時間切れとのことで七合目過ぎから引き返してきた中年女性1人。正午前に帰り着いた駐車場の利用率は70%程度だった。

行程表

6:53中道登山口の駐車場
9:23富士見岩
(作成 2017.11.03)