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御在所岳日記

未だに梅雨が明けない。また、エルニーニョの影響だとか。このままでは体が鈍ってしまうので、いつもの如く御在所岳に登った。

登山日
2009年8月2日日曜日
ルート
中道-御在所岳-裏道

記録

レーダー画像が雨上がりを告げるので、遅い時刻だが自宅を出発した。鈴鹿スカイラインの冬季ゲートは開放されたが、入れるのは蒼滝大橋の東側まで。蒼滝トンネル西口の小規模な崩壊を問題視しての措置か。このまま紅葉シーズンに突入すれば、路上駐車で転回さえも困難になるだろう。霧雨の中、ザックカバーを付けて出発する。

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オバレ石で霧雨は止んだが、大汗に濡れて中道を登る。笛のような鳴き声はシカだろうか。近くにいる。伊勢平野は雲の下、北谷からは日向小屋の青い屋根が消えた。

写真3写真4
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ロゼット状の葉から伸びて、頭を垂らすノギラン。直立した姿を見た記憶がない。カメラを構えると、スズメバチが飛び回る。まさか黒いカメラも嫌いなのか。何度も接近するので逃げるしかない。霧のテラスを通過して、予定通りシモツケソウに出会う。ちょっとピンボケの写真だが思い切りトリミングしてやると、それぞれ面白い。

写真7

薄日が差す山頂は閑散としている。観光施設は開店休業、夏休みとは思えない。山上公園駅2階には、ロープウエイ博物館として展示パネルが並び興味深い。その窓からは、赤いゴンドラが雲に出入りする様を目前に見ることが出来る。

時刻が遅いので早々に裏道を下る。一瞬、予想外の青空が頭上に広がった。とても綺麗だ。梅雨明けの頃、摩訶不思議に澄み渡った夜空が出現することを白髪混じりの天文少年は知っている。石油化学コンビナート間近の街中でのことだ。そんな空が頭上にあった。木漏れ日の明るい道を嬉々として下るが、6合目では梅雨空に戻ってしまった。

写真8写真9

少人数での復旧作業が続く藤内小屋を過ぎ、四の渡しまで下ると、藤内小屋関係者の女性が足下を気にしている。いま、ヒルがいましたよと一言。この付近も安全地帯ではないらしい。跡形もなく撤去された日向小屋を確認して、右岸に設置された工事道路を鈴鹿スカイラインまで歩く。砂防堰堤の工事は何時に開始されるのだろうか。

蒼滝大橋の駐車地に戻ると、また霧雨。今日は登山者と出会わなかった。温泉街に架かる虹を見て、人気のない鈴鹿スカイラインを下った。(この日記を書いている8月3日に、東海地方の梅雨明けが発表された。)

行程表

11:23鈴鹿スカイライン・蒼滝大橋
11:40中道登山口
13:34富士見岩
14:05裏道下山口(9合目)
16:12鈴鹿スカイライン
(作成 2009.08.06)(改訂/書式等 2012.02.26)