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御在所岳日記

歩き出せば、噴き出す汗にジットリ濡れて不快極まりない。されど、雲の中、日差しのない山頂は、ひんやりとトンボが訪れる避暑の空間だった。酷暑の盛夏まで、あと一時。

登山日
2009年7月12日日曜日
ルート
中道-御在所岳-裏道

記録

写真1

鈴鹿スカイラインの冬季ゲートに自動車を置く。昨夜の天気予報より状況は良く、雨の心配は無さそうだ。閉鎖ゲート前の自動車は16台。こんな天気では、当然ながら登山者は少ない。

歩き出すと、突然に鋭い鳴き声がある。サルのようだ。4~6月には路面に糞が転がっていたが、今日は見えない。

鈴鹿スカイラインは白い花ばかりで精彩を欠く。探せばクマシデだろうか、緑の花をたくさん下げている。見上げれば、エゴノキにも丸い実が鈴なりだ。まあ、地味な季節ではある。

写真2写真3

料金所跡の西端にあったネムノキは、モノレール工事で伐採された。この樹を見上げることが楽しみだった。少し歩いて、もう1本の樹の下へ。たくさん咲いているが、枝が高くて、花まで距離があることが難点だ。

中道登山口から小橋を渡って御在所山の家へ上がる。白いナツツバキも良く咲いている。沙羅双樹と称して、京都の寺に連れて行かれたが、これで充分でしょう。朝に咲いた花が夕方に散る「一日花」だとか。

写真4

汗に濡れ、何を考えるでもなく、いつもの道を登る。こんな態度では、脳の退化は止まらない。「無香性」の確認をせずに日焼け止めを購入する始末。臭覚がマスキングされて、ササユリの芳香も感じられまい。

山頂遊歩道では、「菰野町緑の少年隊」のTシャツを着た一団が、黒い樹脂製シートを幹に巻き付けていた。シカの食害防止のアピールだろうか。実際、山頂部ではシカの気配が濃厚になった。2本の歯跡を残した食痕らしいモノにも出会う。

写真5

山頂はトンボの季節。今日はアウトレットで購入したデジカメ(D40)の試運転だ。

三角点に立ち寄って裏道を下る。土石流の後、登山道は復旧したが、6合目付近は相変わらず危なっかしい。広大な河原と化したウサギの耳付近では、砂地に芽吹きが見られるようになった。ここが緑に覆われる日は何時のことやら。

写真6写真7

藤内小屋では、南東角にあった小屋の撤去跡で基礎工事が始まった。日向小屋は雨戸を取り去られてガランとした雰囲気。移転工事が始まるのだろう。今年は、ササユリに出会うこともなく、初夏が過ぎようとしている。脳ミソを刺激するために、次回は御在所岳を離れようと思ったりする。

行程表

7:30鈴鹿スカイライン・冬季閉鎖ゲート
8:12中道登山口出発
10:25富士見岩
12:47裏道下山口
14;33鈴鹿スカイライン
14:53閉鎖ゲート
(作成 2009.07.14)(最終改訂/書式 2012.02.26)