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御在所岳日記

御在所岳の紅葉は山麓まで降りてきた。鈴鹿スカイラインの蒼滝トンネルから中道経由で登り、下山は中道のキレットから一ノ谷の線路点検道を下った。キレットを下るとニホンカモシカに出会った。

登山日
2006年11月18日土曜日
ルート
蒼滝トンネル西口-東尾根-中道-御在所岳-中道-一ノ谷

記録

この時期、11時に鈴鹿スカイラインへ来たところで、まともな駐車スペースは残されていない。早起き登山者が開けたスペースを探すが見あたらぬ。仕方なく引き返し、2年前の道路崩壊地にて広々としたスペースに自動車を止めた。少し歩けばよいだけ。

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しかし魔が差した。中道を登るにしても料金所跡からのワンパターンなので、少しルートを変える。蒼滝トンネル西口でガードレールを跨ぎ、南側の斜面から這い登る。ここにはロープウエイ2号塔や電柱の点検用だろう踏み跡がある。蒼滝不動に至る小尾根に乗れば、落ち葉で滑りやすい急勾配となって御在所岳の東尾根に登り着く。この尾根上には薄い踏み跡があるけれど、誰も手入れをしないので枝が邪魔になり始めた。

小規模な岩場を通過すれば中道ー裏道の連絡路が通る小峠に出るので、ここから一般登山道を中道へ歩いた。中道への到着点まで、トンネルからスカイライン経由ならば30分ほどだろうが、1時間も使ってしまった。次回は剪定鋏を持参しようか。

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オバレ石を通過して展望台へ。紅葉は中腹から山麓へと移っている。バスツアー客で混雑するキレットを通してもらい、中道上部の岩のテラスに到着。曇り空だが、多度山の上には御嶽山など見える。

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ここのアカヤシオはほとんど葉を落としており、開いた実から小さな種を落としている。風に乗せて飛ばすのだろうか。

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山頂・朝陽台に観光客は多いが紅葉は終わっている。御嶽神社の石像のあたりに立てば、今日は遠くまで良く見える。琵琶湖が見えていることに今まで気付きもしなかった。

ボケた写真だが、順に北鈴鹿(霊仙山、鈴ヶ岳、御池岳、藤原岳、竜ヶ岳、釈迦ヶ岳)、北西方向(比良山系、微かに琵琶湖)、南鈴鹿(仙ヶ岳、御所平)。

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時刻が遅いので中道を引き返した。テラスではオヤジさんに富士山のことを聞かれた。先日、御在所岳からほぼ一日中、富士山が見られたと新聞に書かれていたけれど、今日は見えない。御嶽山や北アルプスは見えるが、恵那山は雲に隠れている。松阪の自宅に電話したら、雨が降っているとの情報をいただいたが、こちらは大丈夫だろう。

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紅葉に期待して、キレットから南へ降り、一ノ谷にあるロープウェイの線路点検路を行くことにする。

足下に気を配る下降中、ふっと右側を見ると一ノ谷のカモシカがいた。初対面。距離は20m余り。こちらを見ていた。昼間のバスツアー客がキレットにいれば、声が聞こえてきそうな距離だ。

枝が邪魔で薄暗いけれど、カメラを構えても逃げない。こんな性格だから、すぐに鉄砲で撃たれてしまうのだろうか。哲学している場合ではないだろうに。刺激しないように、良い撮影ポジションを探して移動していると、カモシカはゆっくりと茂みの中に入ってしまった。

一ノ谷の流れに降りると紅葉がきれい。御在所山の家から鈴鹿スカイラインへ下りれば本日はお仕舞い。夕闇が始まった鈴鹿スカイラインを駐車地へ戻る。蒼滝大橋から見る四日市方面は街の明かりが輝やき始めた。伊勢湾上の光はセントレアかな。

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カモシカの保護対策として鈴鹿スカイラインは夜間通行止、武平トンネルは長くしてカモシカの移動に配慮することになっていたようだ。しかし、スカイラインの無料化で夜間は通行自由、御在所岳山頂のカモシカセンターも「財団法人日本カモシカセンター」の解散によって今月末で閉園である。

行程表

11:40鈴鹿スカイライン・蒼滝トンネル西口
12:03東尾根に乗る
12:29小峠
12:35中道に出る
14:17山頂・富士見岩
15:05富士見岩から下山
16:04キレット
16:25鈴鹿スカイライン・中道登山口
(最終改訂/書式等 2013.09.16)